平場の月 朝倉かすみ★★★☆☆
▼50代バツイチ同士の恋、中学時代の同級生が40年の時を経て
病院で再開▼当時お互い好き合っていたのに結局告白できなかった
そんな淡い思い出が蘇り恋に落ちる▼しかし簡単に結婚とは行かない
▼50代ともなると仕事、病気、年老いた親・・等々「平場」で
抱えているものが多く簡単に「一緒になりましょう」とはならない
▼ではこの物語の主人公が結婚に踏み切れなかった最大の理由は何か
▼足算の恋愛から引き算の恋愛へ・・・切な過ぎる熟年男女の恋
その悲しき結末を描いた「平場の月」第32回山本周五郎賞を受賞
堺雅人・井川遥で映画化され作品であります
関ケ原仁義(上)井原忠政★★★★☆
▼徳川家康の懐刀・植田茂兵衛(うえだもへい)
豊臣秀吉亡き後、石田三成との権力争いに重要な役割を担ってきた
▼戦に勝つためには武力以上に知力が必要、”負けて勝つ”戦術の妙
自分からではなく如何に相手方から攻撃させるか
家康は日々そのことに知恵を絞っていた
▼「ち密な計画」半分、「思い付き」半分、これを実現させるため
茂兵衛がどんな役割を担ってきたのか、こんな部下がいたら上司は
とっても心強い▼命を張って家康のために奔走した茂兵衛
関ケ原の戦いがもうすぐ始まるのであります
株価暴落 池井戸潤 ★★★★☆
▼巨大スーパーを狙った連続爆破事件でスーパーの株価が暴落
経営危機に陥る▼スーパーの会長はメインバンクに追加融資を
要求するも 銀行側は難色を示す
▼なぜなら、このスーパーは放漫経営で事件が起きる前から大赤字
銀行側は社長の交代、経営改革を幾度となく要求したのだが
経営者には反省の色も改革への意欲も見えない
▼そんな中で起きた爆破事件、犯人の目的は何か、そして銀行は
融資を続けるのか止めるのか▼銀行内では融資継続派と慎重派が
激しく対立す、スーパー経営者とと融資推進派の癒着や
不正が暴かれていく▼爆弾犯探しと融資をめぐる銀行の闇
▼推理小説と半沢直樹的要素が融合した実に面白い作品であります
(ただ最後は物足りない)
結界師の一輪華5 クレハ★★★☆☆
▼このシリーズ「もういいかな」と思いつつ5巻まで来てしまった
▼ますます強くなる「華」どんな妖魔を相手にしても簡単に退治
▼相変わらず術者と妖魔の対決場面はたんぱくに描かれているが
▼どうしても翔と華の結婚の行方が気になって6巻も買っちゃうんだな
▼アニメ化ってもうされてるのかしら?
秒速5センチメートル新海誠★★☆☆☆
▼この作品は映画が原作、それをノベライズしたもの
▼映画と小説が相互補完されていて両方に触れてこそ完結される作品
▼転校を繰り返す主人公の貴樹が巡り合った女性との連作短編集
①小学生の時の初恋の相手明里との悲しい別れ
②高校時代貴樹を好きになった女の子がいたが振り向かない
貴樹はまだ明里への思いを引きずっていたから
③社会人になった貴樹に恋人ができ半同棲、でも結婚する気になれない
まだまだだ明里への思いを引きずっていたから
▼方や明里も事あるごとに貴樹の事を思い出しながら成長していくが
新たな恋人と結婚することとなる、貴樹が勇気をもって明里に
交際を申し込んでくれたなら違った人生が待っていたはず・・
そんな思いを抱きながらも結婚の日が近づくのであります
▼そして物語のラストシーンが実に実に素敵で切ないのであります・・・




