BUTTERバター 柚木麻子 ★★★★☆
▼婚活サイトで知りあった複数の男に金を貢がせた挙句
練炭自殺に見せかけ殺害したとして死刑判決を受けた木嶋佳苗被告の
事件をモチーフにした作品▼見た目は決して綺麗ではない彼女は何故
男性にモテたのか▼週刊誌の記者「町田里佳子」が何度も面会に行き
独占インタビューをとる事になる▼その過程で見えてきたモテる秘訣の
一つが料理、中でも「バターは高いものを使う事が大事」と教えられる
▼記者の町田は、彼女が歩んできた道、殺害した男と通った
高級レストラン、セレブ御用達の料理教室に足を運ぶうちに
死刑囚に傾倒、人生観まで変わり、物語は思わぬ方向へと進んでいく
イギリスで40万部、アメリカで10万部を超えるベストセラーとなった
文句なしに面白い作品
ババヤガの夜 王谷晶★★★★☆
▼190ページというテンポの良さとあまりの面白さに一気読み
▼腕っぷしの強い女性新藤依子が暴力団の事務所に連れて行かれ
組長の娘・尚子の運転手兼護衛役を押し付けられる
▼尚子との関係が親密なっていくと、彼女が置かれた悲惨な状況が
見えてくる▼暴力団員との大立ち回り、強い、とにかく強い依子の
護身術、組員をボコボコにやっつける場面は実にスカっとする
▼尚子をひとでなしの父親から救い出すバイオレンスアクション
▼数十年という時間経過の描き方が凄い、読者を欺く巧妙なトリック
▼イギリスでも大ウケらしい
国宝(上) 吉田修一 ★★★★★
▼小説を読んでから映画を見るか、映画を見てから本を読むか・・・
私は前者を選択▼しかし映画を見終わった後、この選択は間違いで
あったと反省▼これは映画を先に見て、その行間を本で埋めていく
事をお勧めします▼映画には出てこない登場人物、映像では描けない
エピソードの数々がありますが、それを差し引いても面白い映画でした
国宝(下)吉田修一 ★★★★★
▼3時間という長さを感じさせない映画、小説と決定的に違うのは
ラストシーン▼本と映画の両方を制覇した皆さんはどちらの
ラストシーンがお好みでしょうか?
新本所おけら長屋 畠山健二★★★★☆
▼相変わらずの面白さ「便利屋」を始めた万松。今回も変わった依頼が
続々と舞い込んでくる
①女医のお満さんの弟子になりたいという男の子が
やってくる。調べてみるとその子は医者の息子・・医者の息子が何故
父の下を離れ別の医者の弟子になりたいのか、調べてみると・・・
②頭の足りな金太が疎遠になっていた両親の元に
帰る事になり万松と鉄斎の3人が付き添うことになった
しかしそこで大変な事態に巻き込まれる・・・
③言葉を覚えるのが遅い男の子、心配する母親、その頃
長屋界隈では誘拐事件が頻発していて、その男の子が目撃者となる
すると男の子の意外な才能が見えてくる・・
「おみたて」「はらぺこ」「らいぞう」の3編を収録
どれも腹を抱えて笑い最後は泣けるコメディミステリー




