禁忌の子 山口未桜 ★★★★☆
2025本屋大賞4位
▼救急医・武田航(たけだわたる)が勤務する病院に搬送されてきた
患者が自分と瓜二つ、顔や体形だけではない、お尻にびっしり毛が
生えているのも一緒、自分は一人っ子のはずだが、双子の兄弟が
いたのだろうか?独自にその患者の身元を調べていくうちに衝撃の
真実が見えてくる▼医学用語が飛び交う緊迫のストーリー展開
▼作者の山口未桜さんは現役の医師、本作禁忌の子はデビュー作
▼4歳の娘を持つ作者が、勤務医、家事、育児に多忙を極める中で
執筆したデビュー作が本屋大賞4位・・お見事であります
どうせそろそろ死ぬんだし
香坂鮪 ★★★☆☆
2025年第23回『このミステリーがすごい!』大賞
文庫グランプリ受賞作
▼余命宣告を受けた人たち6人が集まり二泊三日の交流会が行われる
▼そこに元刑事で探偵の七隈(ななくま)と助手の薬院(やくいん)が
招かれる▼医師の主催者は何故この2人を招いたのか・・
夕食を終え各々が部屋に戻り一泊目の夜が明けると・・
一人が起きてこない!死んでいた!▼「余命宣告」をされている男性
突然亡くなる事もあるだろう・・しかし探偵の助手薬院は「殺人だ」と
主張する。それは何故か?▼殺人だとするなら解せない点がある
「もうすぐ死んでしまう人」をわざわざ殺害する理由などあるのか?
▼一風変わったミステリー 最後は予測不可能な結末が・・
天久鷹央の推理カルテ
~羅針盤の殺意~ 知念実希人★★★☆☆
①入院してい男子高校生の容体が定期的に悪くなる
どんな検査をしても原因がわからない、そこに鷹央が登場
原因を突き止める「禁断の果実」
②何者かに色を塗られた「猫」が続々と動物病院に連れて来られる
それは単なるいたずらではなかった。ペイントされた猫に隠された
秘密を暴く「七色の猫」③病院の地下にある"カルテ庫"で死んだ
総合病院の女性医院長、彼女は鷹央の恩師、死の直前謎めいた
言葉を残していた。これは密室殺人なのか、だとすると犯人は・・
鷹央が恩師の死の真相に迫る「遺された挑戦状」3編を収録
天久鷹央の推理カルテ
~絶対零度のテロル~ 知念実希人 ★★★☆☆
▼9月の熱帯夜にあろうことか病院に凍死者が搬送されてくる
▼医師の小鳥遊優と看護師の鴻池舞は警察に司法解剖の必要性を
訴えるが警察は自然死として処理、司法解剖を行わなかった
▼すると後日また新たに凍死した人が運ばれてくる。2人目となれば
事件の臭いがぷんぷん!そこで鷹央の登場、凍死の謎を解明する
▼本作は長編です
天久鷹央の推理カルテ
~スフィアの死天使~ 知念実希人 ★★★☆☆
▼「宇宙人に命令された」と言って医師を殺害した男
▼「俺の頭に何かが埋め込まれている」と訴え自殺した男
▼2人の共通点は「怪しげな宗教団体」
▼鷹央と小鳥がその宗教団体に潜入、教祖の洗脳と超能力の
いんちきを暴く