アルプス席の母 早見和真 ★★★★

          2025年本屋大賞第2位

▼甲子園を目指す強豪高校野球部の光と影、

▼神奈川の名門桐蔭学園野球部卒業生の早見氏だからこそ描けた作品

▼野球部の「父母会」は実に面倒臭い。引き継がれる理不尽なルール

▼毒親たちと監督の危うい関係▼優秀な選手の奪い合い

▼特待生とはいったい何か▼母子家庭の親子の目線を通し高校野球の

持つ危うさを突き付けている・・が最後はちゃんと感動する

▼名門高校野球部に所属していた人なら皆「こんな事あったな」と

つぶやいてしまう「リアル」に拍手喝采です

 

人形が逃げた 青山美智子 ★★★☆☆

         2025年本屋大賞第5位

▼銀座を訪れた"訳あり"な人たち5人の連作短編集

▼5つの物語に串を刺しているのが、テレビの街頭インタビューに

答えた不思議な男性、「Q何しに銀座へ?」という質問にこう答えた

▼「私は王子で逃げた人魚を探しています」・・これがSNSで拡散し

短篇5話の主人公たちと絡み合っていく▼アンデルセンのおとぎ話

「人魚姫」のストーリーと重なる5人の心情、街録で見た"王子"

との遭遇、現実と幻が重なり合いながら5人の運命の転換期が

描かれている

 

小説 野﨑まど★★☆☆

       2025年本屋大賞第3位

▼出だしは至極、めちゃくちゃ引き込まれていきます

▼小学校の隣の"ぼろ家"に住む謎の男、実は有名な"小説家"らしい

▼そこに小学生二人が入り浸るようになり"小説家"から可愛がられると

一人が小説の才能を開花させる

▼そのボロ家には時折謎の少女が姿を見せるのだが、小説家がどんな

作品を書いた人なのか、その少女が誰なのかまったく明かされないまま

物語は終盤まで進んでいく、▼散りばめられた謎はいかに回収されて

いくのか、その終わり方は賛否が分かれるところであります

 

 雪煙チェイス 東野圭吾★★★☆☆

▼大学生の脇坂竜実は殺人事件の容疑がかけられ警察から追われる身

となる▼しかし自分は犯人ではない、事件が起きた時は一人で

スノーボードをしていた▼それを証明してくれる人物が一人いる

▼ゲレンデで出会った一人の女性、頼まれて写真を撮ってあげたのだ

その際短い会話も交わしているが名前も連絡先も交換していない

▼警察に捕まったら自分のアリバイを証明してくれる人はいない

えん罪の被害者になる可能性大!

▼そこで女性を探す脇坂と、脇坂を探す警察とのチェイスが始まる

 

天久鷹央の推理カルテ★★★☆☆

悲劇のシンドローム~知念実希人

▼アニメがなかなか更新されず、テレビドラマも終了"鷹央ロス"で

再び読み始めたこのシリース①霊媒師の嘘をあばく「迷い込んだ呪い」

②「ゴミ屋敷で死んだ男」の謎を解明する「ゴミに眠る宝」

③天医会総合病院に勤務する女性看護師の友人が遺体となって見つかる

「瞬間移動した女」3編を収録