「カフネ」 阿部暁子 

    2025本屋大賞 ★★★☆☆

▼出だしがとにかく凄い「なんだ、なんだ、いったいどういう事だ」

▼法務局に勤める野宮薫子は最愛の弟を突然失う

▼弟は遺言書を残していて、婚約者にも遺産を渡すよう書かれていた

▼薫子は婚約者小野寺せつなの下を訪ねるのだが、会ってびっくり

 気が強い、言葉遣いが悪い、塩対応、何かと突っ掛かって来て

「遺産もいらない」と受け取りを拒否するのであります

▼しかし薫子は「弟の意思を何とか叶えたい」と何度もせつなとの

接触を試みるうち せつな愛すべき新たな一面

そして弟の死の真相が見えてくるのであります

▼表向き冷たい女性の真の姿、生き様・・物語は涙・涙の心温まる

ストーリーへと変わっていくのであります 本屋大賞おめでとう

 

「死んだ山田と教室」  金子玲介

   2025本屋大賞9位 ☆☆☆☆

▼うーーーん!

 

「告白撃」 住野よる★★☆☆☆

響貴千鶴は好き合っているのにお互い「好き」とは言わず

だらだらと「親友」を装ってきた。「響貴は私の事が好きなはず」

「好きだと言ってほしい」・・でも「好きだ」と言ってくれない

▼やがて千鶴30歳、適齢期を迎え会社の同僚と婚約をするのだが

最後にどうしも響貴「好きだった」と言わせたい

▼そこで友達を巻き込み「好きだと言わせる大作戦」が決行される

▼「人は本当に好きな人とは結婚できない」よく言われる言葉だが

これに抗おうと最後の賭けに出る女性の心理が実に切ない

 

「わたしの幸せな結婚(七)」

    顎木あくみ★★☆☆☆

▼七巻までひっぱって ひっぱってようやく迎えた「結婚式編」

これで無事タイトル回収であります

▼もちろん結婚式当日も様々な困難が清霞と美世を襲います

▼結婚式の朝もやっかいな仕事に駆り出される清霞

▼変な呪いをかけられた美世▼挙式の時間が迫るのに式場に現れない清霞

▼2人を襲うハプニングが交互に描かれ

▼挙式に間に合うのか間に合わないのかハラハラドキドキ

▼まあ結局間に合うんですけどね・・▼タイトルは回収したものの

物語はまだ続くらしい▼ここまで来たら意地 八巻も読まざるを得ない

 

「香君(4)最終章」 

     上橋菜穂子★★★☆☆

▼香君ついに最後まで辿り着きました。見事なソフトランディング

収まるところに収まった感じでしょうか

▼それにしても上橋さんまるで予言者のようなお方

「鹿の王」ではパンデミックと医療の重要性を描き

その後「新型コロナウイルス」が世界的に大流行

▼本作「香君」で主食である穀物の危機を描くと日本で

「令和の米騒動」が勃発、ファンタジーの中にあるリアル

それが上橋作品の最大の魅力でしょうか