明治座にてミュージカル
「屋根の上のバイオリン弾き」観劇
帝国劇場が建て替えのため休館、初めて明治座で見る「屋根の上・・」
違和感はぬぐえませんが鉄板の満足度
帝政ロシア時代、ロシア軍による厳しい迫害や監視の下
苦しみながらも力強く生きるユダヤ人家族の物語、市村正親さん76歳、
妻役の鳳蘭さん79歳、声量も衰えず益々演技に深みが増しております
可愛い娘5人が恋をして次々2人の下から去っていく
支え合って生きてきた7人の家族が一人減り二人減り・・
寂しさをぐっと飲みこみながら娘たちの選択に理解を示す父親の心情が
苦しいぐらいに伝わってくる。最後はロシア軍により村を追われ
新たな地へと旅立っていく・・明るい未来が訪れることを
願わずにいられないエンディングであります
そして大竹しのぶさん主演「やなぎにツバメは」
紀伊國屋ホールにて観劇
カラオケスナックを舞台に中高年の男女の控えめな恋が複雑に絡み合う
勘違い、早とちり、もどかしくじれったい言葉のやり取りが
客席の笑いを誘う。劇作家である横山拓也さんの新作書き下ろし
俳優陣は段田安則さん、木野花さん、浅野和之さんといった重鎮に
林遣都さん(段田さんの息子役)、松岡茉優さん(大竹さんの娘役)・・
の若き2人が恋人役で登場、何に付けテンポの遅い両親たち。
その一方で2人のテンポは速い・・メリハリの利いた演出が絶妙な
面白さを醸し出しておりました。安定感抜群、スキのない舞台でした