香君(3)遥かなる道

    上橋菜穂子 ★★★☆☆

▼大量発生したバッタの後をついていくと何と何と・・

▼植物の声を聴くことができる「アイシャ」がウマール帝国の主食

「オアレ稲」を害虫から守るべく打開策を思案していた時

バッタが大量発生、その行動を追っていくうちにある事に気づく

▼香君シリーズ第三巻、他の本に寄り道しながら久々ファンタジーな

世界に引き戻されました。 

 

スピノザの診察室

 夏川草介 ★★★☆☆

▼終末医療の在り方を問う作品 大学病院で将来を有望視された医師が

夢や野望を捨て京都の小さな町医者に赴任、高度な医療を必要とせず

余命いくばくものない患者たちと向き合う

▼延命せずに静かな死を手助けする医師と患者の愛情あふれる物語

▼大きなエピソードはありませんが消えていく愛、新たに生まれる愛が

交錯しながら死と向き合う人たちの心情が描かれています

 

いえ

 小野寺史宣★★★☆☆

▼2019年本屋大賞2位、小野寺氏の「ひと」「まち」に続く第三弾

▼江戸川区に住む三上傑(すぐる)25歳が直面する家族と職場の

ゴタゴタ・・妹と彼氏のトラブル、両親の別居

自分にできることは何か・・何とかしたいが上手に立ち回れない

▼家族だけではない、職場のスーパーマーケットに行けばパートの

女性たちから嫌われ、店長からは嫌味を言われる。社会人3年目の

20代の男が数々の地味なエピソードを抱えどう立ち回るのか

現実味のあり過ぎる実に静かな物語であります

 

一次元の挿し木

 松下龍之介★★★★★

▼4年前に失踪した義理の妹とヒマラヤ山中で発見された200年前の

人骨のDNA型が一致した。もうこれだけでつかみはOK

▼その謎を義理の兄が解明していく謎解きミステリー

▼200年前のDNAと義理の妹のDNA・・調べていくうちに

踏み込んではいけない闇社会へと足を突っ込んでしまう

▼しかし後戻りはできない・・・死んだと思った妹は生きているのか

やはり死んでいるのか そんな思いが行ったり来たりしながら衝撃の

結末が待っていた!面白い

 

天久鷹央の推理カルテ ~神秘のセラピスト~

知念実希人★★★☆☆

▼アニメに続いてついに実写版のテレビドラマもスタートした

「天久鷹央の推理カルテ」神秘のセラピスト編は

①雑踏の腐敗・・田舎育ちの男性が初めて渋谷の雑踏を歩いていた時

身体の一部が腐り始めた・・いったい何故?その病名は?

②永遠に美しく・・72歳の母親が怪しげな鍼灸師から施術を受けると

みるみる若返っていく、不審に思った娘が病院に相談、鷹央が調査に

乗り出すと あるからくりが見えてきた

③聖者の刻印・・白血病の治療を行う9歳の女の子、鷹央は骨髄移植を

しようとするが母親が頑として拒否、その理由を聞くと

怪しげな宗教団体の預言者のアドバイスがあったという。このままでは

少女は死んでしまう。鷹央はその予言者のインチキを暴くのであります