俺たちの箱根駅伝(上)
池井戸潤 ★★★★☆
▼箱根駅伝に出場する事ができなかった大学の監督や選手たちのドラマ
▼出場を逃した大学から選ばれた選手は「関東学生連合」として
箱根駅伝を走る事ができるが、オープン参加のため順位が付かない。
▼やる気を見せない選手たちを率いる"新人監督"が ある目標を掲げ
選手たちを鼓舞する▼監督、ランナー、テレビ局 それぞれの目線で
描かれた箱根駅伝の舞台裏▼「下巻」でいよいよレースがスタート
「関東学連」は目標を達成することはできるのでしょうか
正体 染井為人★★★☆☆
▼すでに映画も公開されているので多くの人がストーリ一を知っている
と思うが▼えん罪事件をテーマにした小説は数々あれど、これは独特な
結末▼家族3人を殺害した死刑囚の脱獄▼自分の無罪を証明してくれる
人を探しながら工事現場や旅館、グループホームなどを転々とし
やがて目的の人物に辿り着くのだが・・・
▼検察官の強引な取り調べや証拠のねつ造は今も後を絶たないが
本書はそこへの切り込みが薄いため 全体的にもやっとした読後感です
香君(2) 上橋菜穂子★★★☆☆
▼風に乗って流れてくる香から植物の声を聞くことができるアイシャ
▼ウマール帝国の民を飢えから救うべく動き出す
▼理不尽なルールを強いられながら主食である「オアレ稲」を育てる
農民たち▼そこに虫害が発生、帝国からは全てを焼き尽くす命令が
下るのだが、他の食物を作る事が許されず住民たちは飢えに苦しむ
▼何故虫は発生するのか、そして防ぐ方法はないのか
アイシャの臭覚がそのヒントに辿り着く・・第3巻に続く
あなたのことが知りたくて
ハン・ガン他 ★★★☆☆
韓国と日本の女流作家たちの「アンソロジー」全12話
▼フェミニズム的な作品が中心 去年ノーベル文学賞を獲得した
韓国の作家:ハン・ガンさんの作品も収められている
▼分かり合えない恋人や友人の心情描写
「知りたいけど知りたくない」「一歩踏み込みたいけど踏み込めない」
親しくなればなるほど生じる相手に対する違和感などが描かれている
▼どの作品も独特の世界観があり面白かった
高校事変(20)松岡圭祐★★★★☆
▼またまた凄いキャラクターの登場、刑務所を脱獄したテロリスト
優莉匡太 (ゆうりきょうた)▼次にどんなテロを企てているのか
日本中が戦々恐々とする中、テレビで優莉匡太を批判する評論家たちが
次々殺されていく、挙句はテレビ局も襲撃され生放送中のスタジオで
殺戮が行われる▼日本政府によって離島に移された匡太の子どもたち
▼もちろんそこには優莉結衣もいる。そこにやってきたのは自衛隊機
空爆により子どもたち全員を殺害しようと試みるのだ
さあ、どんな結末が待ってるでしょうか・・戦闘シーン今回は少し地味