存在のすべてを 塩田武士★★★★

▼2004年本屋大賞第三位、塩田作品は「罪の声」以来二作目

▼神奈川県厚木市と横浜市で同時に男児誘拐事件が起きる

▼厚木の男児は無事見つかったものの、横浜の男児「亮」は

身代金受け渡しに失敗、安否不明となる・・それから3年

成長した「亮」が突然祖母の元に帰ってきた▼この3年間どこで

誰と暮らしていたのか、警察に対し一切口を開こうとしない「亮」

▼事件はやがて時効を迎え犯人逮捕には至らなかった

▼それから30年、事件を担当した当時の刑事や新聞記者らが

空白の3年間の真相解明に乗り出すのであります

▼生みの親より市建ての親、空白の3年間「亮」を育てていた人物が

明らかになっていくのであります

 

母の待つ里 浅田次郎 ★★★☆☆

▼これぞ浅田次郎の世界感、NHKのドラマにもなったこの作品

▼会社の社長や医師など社会的地位も富もある人たちが60歳を迎え

「寂しさ」を感じるようになる▼そんな時 時会員制クラブが

行っている「疑似里帰り体験」といサービスを目にし 申し込む

▼そこで迎えてくれるおばあちゃんは実に可愛く素敵な人

▼心癒された参加者たちはおばあちゃんを実の母親のように慕い 

愛おしさが募っていくのであります

▼おばあちゃんが聞かせてくれる神話や昔話は実に謎めいていて

これが作品の神秘性を演出▼しかしおばあちゃんの本当の家族は今

どこで何をしているのかラスト数ページで涙・涙であります

 

新・本所おけら長屋(一) 

     畠山健二 ★★★☆☆

▼この時を待っておりました「本所おけら長屋シリーズ」復活!

▼長崎で3年にわたり医学の勉強をしていたお満と万蔵夫妻が

おけら長屋に戻ってくる日がやってきた

▼万蔵と松吉の万松コンビが復活、再びおせっかいが始まるのです

①盗賊に狙われた薬問屋を救う「まんてん」

②宗教団体に騙された大店の店主を救う「みかえり」

③大義無き上意討ちを命じられた若侍を救う「にたもの」

計3編を収録

 

透明な螺旋 東野圭吾 ★★☆☆☆

▼久しぶりの東野圭吾作品、ガリレオシリーズとはつゆ知らず

東野圭吾99作目を手に取りました▼読み進めていくと湯川教授の

波乱万丈の生い立ちが明らかになっていく

▼これまでのガリレオシリーズとは趣向が異なり推理小説としては

やや物足りない感じでしたが飛行機の長旅にはもってこいの作品

 

珈琲色のテーブルクロス

      赤川次郎★★☆☆☆

▼こちらも久しぶりに手にした赤川次郎作品

▼ご存「知杉原爽香シリーズ」の第37弾であります

▼一作づつ歳を重ねていく爽香はもう51歳になりました

▼普通の主婦とは思えぬ名探偵ぶり、ある日新幹線のホームで

包み紙を拾う。すると持ち主の女性が新幹線の車内で何者かに

殺害されてしまうのです。話があちこちに飛ぶのでややこしく

立て込んだ感じで、決して読みやすい作品ではありませんが・・・

ページ数も少なく速読!こちらも旅のお供にもってこいであります

▼このシリーズややマンネリ感が鼻につくようになってきましたが

爽香が何歳になるまで続くのでしょうか