「ハンチバック」市川沙央★★★★★

     第169回 芥川賞受賞作

▼重度の障害がある主人公、常にだれかの手を借りて

いなければ生き続けられない腹立たしさともどかしさ

▼時に健常者の"偽善"に腹を立て挑戦的な言動を繰り返す

▼辛辣で攻撃的な言葉で紡がれる障害者の叫びには

 恐ろしい程の迫力があります。凄い!

 

「夜に星を放つ」窪美澄★★★☆☆

      第167回 直木賞受賞作

▼5つの短編集 

①「真夜中のアボカド」出会い系アプリで知り合った

 優しい男性、結婚の2文字が頭をよぎり始めた時

 連絡がとれなくなる、悩める女性のせつない物語り

②「銀紙色のアンタレス」夏休み祖母の家に遊びに行った

 男子高校生、そこに幼馴染の女子高校生がやってくる

 「青春の不安定で甘酸っぱい」ひと夏の物語

③「真珠星スピカ」交通事故で亡くなった母親の幽霊が

 残された娘の前に現われるようになる

 母の霊は娘に何を伝えようとしているのか・・

④「湿りの海」妻に離婚され傷心の男がシングルマザーに

 出会い心をときめかせる。新たな恋の行方はいかに

⑤「星の随(まにま)に」両親が離婚し父親に引き取られた

 小学生の男の子。父親の再婚相手(ママハハ)と

 仲良くなろうと健気に立ち回る

 

 

「川のほとりに立つ者は」 

    寺地はるな ★★☆☆☆

▼恋人への隠し事、隠された方はモヤモヤし、その秘密を

暴こうとやっきになる▼主人公・原田清瀬は恋人である

松木圭太の行動に不信感を抱き何度も問い正すがまともに

答えてはくれない▼そんな折圭太が何者かと喧嘩

意識不明となって入院してしまう看病をする清瀬

圭太の身の回りの世話をするうちその秘密が徐々に明らかに

なっていく

 

「契り橋」あきない世傳 金と銀 特別巻(上)

       高田郁 ★★★☆☆

▼高田郁さんの人気時代小説「あきない世傳 金と銀」の

スピンオフ小説▼シリーズを彩った登場人物たちの内

4人を主役に据えた短編集▼商い一筋、ひたむきに懸命に

正直に生きてきた人々の切なくも幸せな物語です

(下)が待ち遠しい

 

「星を編む」凪良ゆう★★★★

第20回本屋大賞受賞『汝、星のごとく』の続編

▼発売前に出版社から送って頂きましたが読み始めたのは

 出版後・・お恥ずかしい限りでございます

▼北原先生のイイ人過ぎる生きざまに感動、尊敬する一方

 あまりにももどかしい!

▼娘・菜々との衝撃的な秘密が明かされ暁海との再出発が

 期待されるが・・▼前作から続く半世紀近い2人の

 物語は、川の流れのようにゆっくりと読者の前を通過して

 また見えなくなりました