①「落日」湊かなえ ★★★★☆
▼イヤミスの女王、湊かなえさん 本作も覚悟しておりましたが
今回は違いました。後味すっきりのエンディング▼色々なパーツが収まるところに収まった感じです▼人気映画監督と新鋭脚本家が過去の事件の謎を解き明かしていきます
▼2人はかつて同じ町に住んでいて、そこでおよそ10年前
放火殺人事件が起きていました▼両親と妹が死亡し、火を放った兄が死刑判決を受け死刑執行の時を待っています
▼監督はなぜこの事件を掘り起こそうとしているのか▼脚本家が取材を進めていくと自分と監督、そして事件との衝撃の接点が見えてくるのです
②「星を掬う」町田そのこ ★★★☆☆
▼テーマは母娘愛、主人公の女性が幼い頃 自分を置いて家を出て行った母親とおよそ20年ぶりに再会▼その母親は様々な事情を抱える女性たちと共同生活をしている▼そして痴呆症の初期段階過去の記憶を無くす前に、なぜ自分を捨てたのか、父親との間に何があったのか、そしてこの20年母親は何をしていたのか・・山ほどある聞きたいことを聞き出すことはできるのか▼全編通し重たい
③「彼女・白百合小説アソロジー」
・相沢 沙呼・青崎 有吾・乾 くるみ・織守 きょうや
・斜線堂 有紀・武田 綾乃・円居 挽 ★★★☆☆
▼豪華作家人による趣向の異なる7つの百合小説
▼多くの作品がそこそこのミステリーじたてになっております
▼正直興味のないジャンルでありましたが作家の顔触れに惹かれ手に取りました▼女性同士の特別な感情や駆け引き▼BLの女の子版と思って読んでしまい 認識不足を痛感しましたスミマセン
④「ヨリガオ殺人事件」 上・下
アンソニー・ホロヴィッツ ★★★★☆
▼文句なしの面白さ!一冊で2つのミステリー小説を堪能
できます▼リゾートホテルで起きた殺人事件、ある作家がこれを題材にミステリー小説を執筆▼これを読んだ被害者の妻は愕然とする、そこにはしっかりと真犯人のヒントが隠されていた
▼妻はそのことを告げるため探偵に電話を入れるのだが
その直後行方不明になる▼電話を受けた探偵と小説の編集者が
行方不明になった妻の行方と夫を殺害した犯人を突きとめる
▼ミステリーの二重底、ヒントはどこに隠されているのか
登場人物の名前にも神経をとがらせながら読んでましょう
⑤「大名倒産」 上・下
浅田次郎★★★★☆
▼「器」と思っていた人物がいざ人の上に立った時、見掛け倒しでガッカリさせられることがある▼逆に「器ではない」と思われていた人物が人の上に立った時 思わぬ力を発揮することもある
▼この作品は後者です▼倒産寸前の大名家、その家督を継ぐ
ことになった松平和泉守信房(小四郎)が立て直しを図る・・
▼果たしてうまくいくのか、キーワードは誠実、人望、人脈
▼権力を得たものの実力はない小四郎は自分に足りないものを
補ってくれる側近集めに奔走▼そしてある陰謀から大名家を救うのであります▼これを陰であやつる七福神たちの人間模様、
いや"神模様"も実に面白い




