1・「メインテーマは殺人」

  アンソニー・ホロヴィッツ  ★★★★

▼名探偵「ホーソー」の捜査に密着しホーソーを主人公にした

小説を書くよう依頼された「ホロヴィッツ」▼引き受けはしたものの

ホーソーの傲慢な性格と上から目線の物言いに辟易していく

▼その一方で数々の難事件を解決してきたホーソーの不思議な

魅力にも取りつかれていく▼「資産家老婦人殺害事件」の解決

までが、取材日記形式で進む至極のミステリー

 

2・「夕映え天使」 浅田次郎 ★★★☆☆

▼昭和のノスタルジー溢れる全6編の短篇集

▼日本が戦後の混乱期からようやく脱出しようとしていた時代

「間借り」や「住み込み」はごく当たり前のことだった

▼父と息子が営むラーメン店に陰のある女性客がやってきて

「住み込みで働きたい」という▼良く働くも自分の過去を決して

語ろうとしない女性▼父親が「息子と結婚してくれ」と頼むと翌日

忽然と姿を消してしまった▼数か月後1本の電話で新たな展開

 

3・「久遠の檻」天久鷹央の事件カルテ」

               知念実希人 ★★★☆☆

▼出た!カルト教団、教祖は元アイドルの可愛い女の子

▼海から転落して死しんでしまうが、その数か月後同じ服装で

この世に蘇る▼これがネットで生中継されると信者は大熱狂

▼陰で糸を引くのは父親、いったい「蘇りの儀式」にはどんな

からくりがあったのか▼「天久鷹央の事件カルテ」シリーズ

シリアスとコミカルが行ったり来たり,言葉のやり取りが至極の

一冊であります

 

4・「明日の世界が君に優しくありますように」

                汐見夏衛 ★★★☆☆

▼親との確執、登校拒否、悩める女子高校生が母方の祖母に

引き取られ、田舎暮らしをしながら高校に通うことになる

▼そこで素敵な人々との出会いを重ねて人間不信から徐々に

解き放たれていく

▼大切なものはいつだっていとも簡単に奪われてしまうもの

胸をかきむしるほど悲しくても、息ができないぐらい苦しくても

それでも私たちは歯を食いしばって前を向いて生きていかなきゃ

いけないんだ、明日を、未来を夢見て・・・・

そう思わせてくれる一冊であります

 

5・「護られなかった者たちへ」

         中山七里  ★★★★

▼実によく練られた伏線の回収術ですあります

▼背中合わせの善と悪、悪い奴と思っていたらイイやつだった

もちろんその逆もある▼性善説でつくられたルールには必ず

「悪」が入り込み、性悪説で作られたルールでは善なる犠牲者が

生れる、この矛盾が体中を駆け巡り、かきむしりたくなる一冊

▼「生活保護」の在り方を問うた作品です