「父からの手紙」 小杉健治 ★★★★★
▼2つのミステリーが同時進行、やがて一つに結ばれる
①家族を捨て失踪した父親、娘と息子の誕生日には必ず
温もりのある手紙を送ってくる、それでもどこに住んでいるかは
決して教えてくれない▼父は本当に生きているのか?この手紙は
本当に父が書いているのか?娘が真相を探り始める
②時を同じくして別の町では一人の男が刑務所を出所
▼刑事を殺害した罪で8年服役したのだが自分が何故刑事を
殺してしまったのか、その記憶が曖昧なのだ▼その理由を
思い出すべくこれまで辿った道を戻り始める
▼「父親の失踪」と「刑事殺害」 二つの謎が徐々に接近やがて
一本の線で結ばれる。とにかく凄いよ!
「その裁きは死」 アンソニー・ホロヴィッツ
山田蘭 訳 ★★★★★
▼この作品でアンソニー・ホロヴィッツデビューであります
超正統派謎解きミステリー面白いわ!
▼ホーソンシリーズの第二作、何で一作目から読まない!と
失笑されましたが、作者に対する知識もこだわりもないまま
積まれていた本をレジに持って行ったという何気ない出会い
▼第一作を読まずしても十分楽しめましたわ▼殺人事件その
ものは実に地味な出だしでありましたが、散りばめられた謎が
回収され始めるとページをめくる手が止まらなくなります
▼次は「カササギ殺人事件」に手を出してみます
「本と鍵の季節」 米澤穂信 ★★★☆☆
▼高校の図書委員堀川次郎と松倉詩門の2人が先輩や後輩から
持ち込まれる謎を解き明かす▼二人は知識豊富、さすがに本を
沢山読んでいるだけある▼大人びた思考と創造力でミステリーに
挑む連作短編集全6話▼米澤作品に触れるのは「満願」・
「王とサカース」・「巴里のマカロン」以来4作品目ですが、
▼どれもフワーっとしていて胃もたれしない、かといって満腹感も
無い。腹八分目の作風が特徴と言えるのではないでしょうか
「沈黙のパレード」東野圭吾 ★★★★☆
▼二重、三重、いや四重の仕掛けに完全にやられましたは
▼女性2人を殺害した容疑で逮捕される男、しかし証拠不十分で
起訴まで持ち込むことができない▼釈放された男は被害者遺族の
前に現れ嫌がらせをするようになる「自分が誤認逮捕されたのは
お前らのせいだ」慰謝料を請求する事も出来ると脅す▼そんな中
迎えた町の祭りの日「パレード」行われている最中にその男が
変死するのであります▼当初は「突然死」で事件性はないと判断
されたものの▼お馴染み湯川教授の登場で緻密なトリックが
暴かれていくのであります
「本所おけら長屋~十六~」
畠山健二 ★★★☆☆
【第一話・くらやみ】▼両国周辺で4人もの夜鷹が殺された
▼南町奉行所の下手人探しにお美弥が協力、▼夜鷹に扮し
おとり捜査、するとある夜ひとりの男が近づいてきて合口を
かざした▼刺されそうになった瞬間、十手を持った同心が飛び出し
下手人はお縄に▼お美弥は何故おとり捜査に手を貸すように
なったのか▼不思議な女「お美弥」を巡る物語
【第二話・ねんりん】▼草履屋の跡取り息子弥太郎を巡る物語
▼草履屋の跡も継がず火消しの真似事をしたり、十手持ちの
真似事をしたり・・と世間の笑い者になっていた。その弥太郎が
遂に改心する時が来た、彼を変えたものは何だったのか?
【第三話・せいひん】▼本所界隈に貧乏神が出没するようになった
▼店の前に座り込むと「私は貧乏神です」と書いた立札を置いて
商売の邪魔をする▼目的は何か?万・松の2人が調べると
男の過去には涙涙の物語があった
【第四話あいぞめ】▼庄家の若旦那春之助は女性に大人気
気立ても財力も申し分なし▼そんな春之助が惚れた女性は
お佐和さん、お世辞にも気立てが良いとは言えない素朴な女性
▼しかし周囲の嫉妬をよそに結婚を申し込まれたお和佐は困り顔
▼お佐和には宗助という将来を誓った恋人がいた
▼しかし親にも春之助にもそれを言えず、進む挙式の準備
▼相談された万・松の2人が結婚を破断させるべく疾走する




