「老後の資金がありません」 垣谷 美雨

 ★★★☆☆

 

▼義理の母親が登場する中盤以降圧倒的に面白くなる

▼老後のためにと貯めたお金が、義父の葬儀,娘の結婚式で

飛ぶよに消えていく▼そんな中夫がリストラされ妻は愕然

▼明けても暮れても頭の中はお金のことばかり▼夫婦関係は

ギクシャク、夫の親せきともギクシャク▼悪いことは続き、遂には

夫の母親と同居することに▼ところがこの義母が実に面白い、

ある出来事をきっかかけに妻と義母の関係が接近、妻の心に

変化が生じ、殺伐とした夫婦関係も改善されていく

 

「ひと」 小野文宣 ★★☆☆☆

▼柏木聖輔   かしわぎせいすけは二十歳の秋 一人になった。

▼父親は車を運転中に飛び出したネコを避けようとして事故死、

▼母親も後を追うように病死した。聖輔は大学を中退し一人で

生きていく術を模索する▼生きる希望を与えてれたのは50円の

コロッケと総菜店の御主人▼2019年本屋大賞2位の作品です

 

「八月の銀の雪」 伊予原新 ★★★☆☆

▼自分の人生に大きな影響を与えた人との「出会い」が

テーマのオムニバス5つの物語りであります

①男子大学生とコンビニの外国人アルバイト店員との

出会い②シングルマザーと博物館の動物研究家との出会い

③マンションのベランダで鳩に餌付けをし苦情を受ける女性と

注意しに行った不動産会社社員の出会い

④SNSに謎の画像を投稿した女性、著作権の侵害だと苦情を

書き込んだ男性との出会い⑤気象観測用の凧をあげている

男性に興味をそそられ声を掛けた若者との出合い

▼今の生活に悩み、迷い、自信を失っている人たちが立ち直る

きっかけになる出会いの数々

▼2021年本屋大賞6位の作品であります

 

「泣き童子・三島屋変調百物語り参之続き」

宮部みゆき ★★★☆☆

▼三島屋シリーズ3作目「魂取の池」「くりから御殿」「泣き童子」

「小雪舞う日の怪談語り」「まぐる笛」「節気顔」 の6編

▼恐ろしくもコミカル、絶妙なバランスの怪談の数々、背筋が寒く

なったかと思えばほろっと泣ける

▼どれも江戸時代のこととして描かれてはいるけれど

疫病や自然災害が生み出す【妖】の数々、現代を生きる

私たちにも決して無縁な物語ではありません

 

「むすびつき」畠中恵 ★★☆☆☆

▼「しゃばけシリーズ第17弾」輪廻転生をテーマにした短編集

▼寿命のある「人間」と寿命のない「妖」たちが共存

▼次々起きる不思議な出来事、その原因は何百年も前に

起きた出来事にある▼人間にはわからない「災」の原因を

妖たちが突き止め人間と共に解決していく 

▼息の長~い作品です