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ジャックのブログ

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これはノンフィクションです。

一つのいのちのお話。









 忙しなく流れる時間から 逃げ出すように会社を後にする。 長い一日の瞬く間の休息を 光と風と緑に囲まれた公園で過ごそうと 街路を足早にひた歩く。



 街の喧騒の中を 声高らかに飛び交う まだ巣立ったばかりであろう 2羽の小鳥達。 細い足で力いっぱい大地を蹴り上げ 元気いっぱい小さな羽根を羽ばたかせる。


 その眩しいばかりの命の輝きは 疲労困憊した僕の心を 瞬く間に癒してくれる。 






 コツン





 小さな音と共に消えた 1つの声。





 通り過ぎる車の後に残された 羽毛に包まれた塊。





 兄弟と思しき片割れが 近づいて声をかけるも返事はない。





 その光景を 何一つ受け入れたくなかった。





 しかし 鳴り響くクラクションが僕を強引にリアルに引き摺り戻す。


 我に返った僕は その塊を拾い上げ 消え行くいのちの温もりを 手のひらいっぱいに感じていた。

 

 この・・・儚くも虚しい命のあり方を・・・どう捉えていいものなのか・・・自分もまたこの子と何か違いがあるのだろうか・・・


 夢のように忘れることが出来たならば この苦しみは消えるのだろうか・・・


 是も夢、非もまた夢、弥勒も夢、観音もまた夢・・・沢庵和尚は死の間際にこの「夢」の字を大書したと言うけれど この世の中は夢物語であるという事なのだろうか・・・


 ならば今一度 この子をあの大空へ羽ばたかせてやることは出来ないだろうか・・・


 僕はその塊を空へとかざし 目を閉じた。


 


 ほら 僕の心の中にある 無限の空を飛んでみるといいよ。


 そこは 何の危険も障害も無いのだから 安心して空高く飛んで行くといいよ。


 その小さな羽でもきっとどこまでも飛べるのだから・・・


 


  ひとしきり想い耽った後 公園の隅の大きなイチョウの木の麓で 冷たくなった亡き骸を大地へと返した。




 人は皆 自分の存在理由だとか 生きる意味だとか 思い悩むのだろうけど そんなことに大した意味はないのだろう。 この小鳥にしても 人間にしても はたまたバクテリアのような目に見えない存在だとしても いのちの重さに変わりはないし この広大な宇宙から見れば 在っても無くても同じことのように思えるのだから。 


 ただ一つ言える事は どんなに小さな存在であったとしても この宇宙を構成する一つの要素であることも確かなこと。 


 この夢物語とも言える世の中を 泡沫(うたかた)のような人生であったとしても 精一杯生きていくことにこそ きっと意味があるのだろう・・・





 僕の中に息衝くたくさんのいのち。 


 そして 僕を支えてくれるたくさんのいのち。


 みんなに逢えたから僕の人生に悔いは無いし みんながいるから僕は生きていける。


 僕が今あるのは 他の何ものでもない みんながいるからだと 胸を張って言えることを とても幸せに思います。




 こんな拙い僕だけれども これからも宜しくお願いします(o ◡‿◡)o))ペコ