「みんなが水を飲んじゃったから私の分の水がないの。

あるとすればこの手の平に広がっている泥水だけ・・・

喉が渇いて死にそうよ・・・」

と泣きながら君は言う。


とっても辛そうだ・・・


「じゃあこの水を飲みなよ」

とたまたまあった水を僕は差し出した。



しかしその水は、君の欲しかった水じゃなかったみたいだ。


まず入れ物のサイズが大きすぎる。

ブランドもデザインもイマイチ気に入らない。

味もどうせ飲むならもっと質の良い物がいい。


そんな事など思いつきもしない僕。


「やっぱりこの泥水を飲むか他に水を探すからいいわ。」

と、まさかの返答。


「なぜ?」と僕は問う。


「悪いもの。」君は返す。


「これくらい容易い事さ。気にせず飲んでよ。」


・・・

・・・

・・・


延々と平行線な会話が続く。


彼女は水は欲しいけど、その水は嫌だと思ってる。


僕はバカだから何も考えない。

でも助けてあげたいと思う一心で水を飲ませようとする。


そんな2人の会話が一本の線に繋がるわけもない…



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 ここから2パターンのSTORY

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―【1】―


いつ頃からだろうか。


君は僕を“拒絶”し始めた。


最後に君はこう言った。

「あなたと話したせいで余計に喉が渇いちゃったじゃない。

私の喉が渇いてるのは、全部あなたのせいよ」



―【2】―


好意でこんなにも尽くしてるのに

もっともらしい理由をいくつも並べては

結局水を受け取らない君にだんだん疲れてきた僕。


「いらないなら僕も急いでるんでもう行くね」

そう言って立ち去ろうとしたその時―・・・


「わぁぁーーーん」と泣き崩れる彼女。

自分はこんなにも辛いんだと。

水がほしいんだと。

手に入れるために色々がんばったけどダメなんだと。


僕に助けを求めてくる。

(正確にはたまたまそこに居合わせたのが僕というだけで

気に入った水が手に入るなら誰でもよかったんだろうが…)


じゃあこれを飲みなよ、とさっきの水を差しだしても、

それは飲めない&別の水がいいと君は言う。


僕はどうしたらいいかわからない上、疲労だけが蓄積していく

この状況から早く逃げたいと思い始めていた・・・




Q.


―君が本当に欲しいものは何なんだ?


―ほしい物が手に入らない原因を人のせいにしてないかい?


―「妥協する」って言葉知ってる?


―自分の理想通りのものなんてこの世に存在しないんだぜ?

 つまり、完璧なものなんてこの世に存在しないのさ。


―何かを手に入れる為には何かを犠牲にしなければいけないが、

 それを君はわかっているのかな?


―「自分はこんなにも可哀想なんだ!」と

 悲劇のヒロインを演じていればいつまでも周囲が優しくしてくれると

 勘違いしていないかい?

 始めは優しい人間も、状況があまりに変化しないと徐々に離れていく。

 優しくしてくれるうちが華だという事を忘れちゃいけないんだぜ?

 

―本気でほしいと思うのなら、自分のクダラナイプライドや価値観…

 そのぶ厚くぬりたくった壁を全部一回捨てちまいな。

 同時に、周りを少しは受け入れるって事をちっとは学習しろよ。


―この世は結構クダラナイ事だらけ。

 みんなそれをわかってるし、わかってく。

 そんなに一つ一つ生真面目に取り組んでたら生きていけねーよ。


―お前は結局誰に認められれば満足なんだよ?






多少なりとも好意のある相手が困っていたら

助けてあげたいと思うのは普通だと思う。



だけど、思うように上手くいかないという事は、

私は援助が下手なんだと思う。



ただそれだけの事なんだと思う。





相手も相手だと思うけど。



つまり、高めあえる関係でないという事。



救ってあげる事も、救われる事もないという事。。。



そう考えると、それを専門にしてる上司は

つくづくすごいなぁと感心してしまう。








さて、明日もがんばるにょぷう