シトシト、シトシト、雨が降る。
いつものように、学校から一緒に帰る僕と君。
雨が強くなったので、とりあえずトンネルの出口でひと休みする事にした。
話す事が苦手な僕はどうしたらいいのかわからず、無意識に持っていた開いた状態の傘を上下にゆっくり振る。
すると、それを見た君も傘を上下に振りだした。
しばらくして僕は、自分達が自然とリズムに乗って傘を振っている事に気付く。
交互に上下する、僕と君の傘。
それがなんだかおかしくて君を見たら、君も僕を見ていて、思わず2人で笑ってしまった。
この時間がずっと続けばいいのに—…
僕はこっそりそう思った—…
