トイロ の カケラ⌒☆~10 color of piece.~-029001000002.jpg

シトシト、シトシト、雨が降る。



いつものように、学校から一緒に帰る僕と君。



雨が強くなったので、とりあえずトンネルの出口でひと休みする事にした。



話す事が苦手な僕はどうしたらいいのかわからず、無意識に持っていた開いた状態の傘を上下にゆっくり振る。



すると、それを見た君も傘を上下に振りだした。



しばらくして僕は、自分達が自然とリズムに乗って傘を振っている事に気付く。



交互に上下する、僕と君の傘。



それがなんだかおかしくて君を見たら、君も僕を見ていて、思わず2人で笑ってしまった。



この時間がずっと続けばいいのに—…



僕はこっそりそう思った—…