手の中にある、1枚の切符。
数種類あるうちの一番安い切符なのに、思わずギュッと握り締める。
【切符】。
それは、魔法の券。
行きたいところに勝手に連れていってくれる、魔法の券。
そして不思議な事に、高い切符を買ったからといって
望むモノが必ずしも手に入る、というわけでもないようだ。
高いお金を払えば、時間が買えるし、質の高いサービスも受けられる。
安いお金しか払わないと、時間と手間がかかって仕方ない。
だけど、ナンデダロウ。
時間がかかっても苦にならないどころか、逆に楽しかったのは―。
もっとかかってもよかったと思えるのは―。
あぁ、そうか。
あなたが隣にいたからだ―・・・