「綾さんですか??屋根の上で見ましたけど…」
さっきその辺にいた隊士に言われた場所に行くと
「何かしたかったんでィ…」
綾は屋根の上で布を散らかして寝てやがった…。
とりあえず風邪を引くと五月蝿くなるし起こしてやろうかねィ。
「綾ぁ~起きないと落としますぜ?」
『ん…やぁ~』
「いやならおきなせェ」
『りょーかー…』
最後まで言い切る前にまた夢の世界へ戻ろうとする綾は、正直可愛い。
でも、起こさないと風邪引いて五月蝿く…
「三秒以内におきないと…『おはよ!!!』やっと起きましたかィ?」
ほんとに落とされる危機を感じたらしい綾は飛び起きてあたりの布を片付け始めた。
『何で総悟ここがわかったの?』
「隊士に聞きやした」
『へぇ~』
「お前はこんなところで何やってたんでさァ」
ずっと気になっていたそれを聞くと
『ナイショ…?』
と疑問形で帰してきやがった。
「いえないんですかィ?」
『いや、ただしまいっ放しだったからたまにはかぜ通そうと思って』
「だったら初めからそういいなせェ」
『りょーかい』
綾はそう言って微笑む。
俺は綾の膝に寝転んだ。
『そーごくーん?』
「なんでィ」
『何やってんの??』
「膝枕でさァ♪」
そう言って笑えば綾は仕方ないねぇ…
と呟いて落ちないように気を使いながら俺に色んな話を始める。
俺は話を聞きながらずーっと綾の顔を見つめていた。
『…』
視線に気がついた綾が俺の顔を見る。
その瞬間俺たちの目が合って、綾の目には俺が映っていた。
「どうかしましたかィ?」
『何もない…!』
そう言って今度はニコッと元気な笑顔を見せる。
今度は俺の目の中に綾が映っているんだろう。
俺はそんな些細なことに幸せを感じつつ眠りについた。
―映るのは君の笑顔 END―