今日は私にとって、特別なシッター日でした

ある一匹の老犬とのお別れのシッター


こちらの15歳半のパグのおばあちゃん「ハイジ」です。
歯もなく、出会った時から舌がこんなに出てしまっていました

今年の4月、ハイジのお父さんが、17歳8ヵ月で虹の橋を渡ってしまいました



ずっと親子で暮らしてきたのです。
お母さんもいたみたいですが、私がシッターをさせて頂いた時には、二匹だけでした。
二匹と出会ったのは、以前住んでいた場所、西麻布店でした。
うちの犬の掛かり付けの獣医さんの紹介で、シッターさせて頂く事になりました。
お父さんは出会った時から認知症で、私と元気にお散歩した事はありませんでした

いつもクルクル回っていて、オシッコもうんちも踏んでしまい、とっても可哀想でした

その頃から、お父さんはベビーカー、ハイジは一生懸命歩いてくれて…
ハイジが疲れるとカートに乗せるのですが、お父さんが「狭いよ~」と怒り~
三人で笑いながら良く散歩したものです

私が杉並区に引っ越す事になり、それから少ししてお客様も吉祥寺に引っ越され、またシッターできる事になりました

今思えば~ご縁があったのだと思います!
お父さんは亡くなってしまったけど…
まだハイジがいる!と思う暇もなく
飼い主さまから
「ハイジとニューヨークで暮らそうと思います」
「え!NY?」
あまりにも遠くてビックリです(^_^;)
さすがにNYまではシッターにはいけないな~
という事はお別れです(/_;)/~~
寂しいな~
寂しいな~
でも飼い主さまの大事な人がアメリカにいるようなので、きっと楽しい生活が待っているでしょうね

そこで、最後にお墓参りに行かれると言うので、二日間だけハイジをお預かりする事になりました。
最後のシッター、最後のお散歩です


梅雨なのに、お天気も見方してくれて、毎回お散歩を楽しめました。
匂いチェックをすると、舌が地面についてしまい、汚れてしまうんです

舌をフキフキしながら、ゆっくりゆっくり歩かせます

足取りも重く、後ろ足も弱ってきてしまいましたが、一緒に楽しく歩けて、私も幸せでした

こちらの飼い主さまには、本当にお世話になりました

シッターに幾度に私の事を気に掛けてくださり

コーヒーセットを用意してくださったり~
寒い冬は、どれだけ有り難かったことか~

私がいつも疲れているからと…
いっつも栄養ドリンクを一箱置いておいてくださり


夜まで働いてるからと、我が家の夕飯の心配までしてくださいます

吉祥寺にある、さとうのメンチカツは並ばないと買えないんです。
我が家も大好きで、良く買いに行きますが…
私の為にわざわざ並んでくださっている姿を思い浮かべると…
「感謝!」
の気持ちしかありません。
家族みんなで美味しく頂きました


毎回、お父さん、お母さんの仏壇に拝ませて頂いて、お水を替えさせて頂きました。
私が仏壇の前に座ると、不思議とハイジも横に座って、じっと私を見ています。
「石島さん何をブツブツしゃべってるのかな?」
って思っているのかなぁ~
て最初は思っていましたが…
きっと飼い主さんが、仏壇の前で良くお話してるんでしょうね。
きっとお父さん、お母さんとハイジもお話してるんだと思います

不思議な光景でした(*^.^*)
最後に記念写真を撮りましたよ~

可愛いおばあちゃんでしょう

わたしじゃありませんよ~(^_^;)
ハイジ、アメリカで長生きしてね♪
石島さんはハイジとお父さんとの思い出を胸に
これからもシッター頑張ります

とお別れを惜しんでる暇もなく
次に急いで向かうと

雨が降りだしました

お散歩代行だったので、一応お電話で確認です
「お散歩どうしますか?」
「石島さん、私ぎっくり腰になっちゃったので、しばらく犬の散歩ができないから、雨でも来て~!」
「え~大丈夫ですか? 直ぐに向かいま~す

途中お客様のお昼ご飯を買って(これが余計なお節介)急いで伺います

こんな感じで、毎日毎日たくさんの思い出を作らせて頂いています。
ペットシッターの仕事って素晴らしいなぁ~

明日も頑張ります

