Patrash Dash -5ページ目

Patrash Dash

心のための希望最終作戦、パトラッシュダッシュ。



今日のソウルは朝から雨。
しんなりとポツポツ、ずーっと降ってる。
でも膝には飛び散らない程度に降っていて、
道は霧がたくさんかかってて、
雨の音が他のすべてのいらないものをかき消してくれる。
静か。


そんな中私は今日も遅刻をしました。
タクシーに乗って学校に行く間、
窓から雨と霧を見ていて急にある雨の日のことを思い出した。





2001年の夏。
小学6年生の頃、東京での4年の生活を終えて韓国に引っ越してきた時。
韓国語なんか基本会話レベルにも達しないくらいで
知り合いなんか当たり前にいない。
家族しか知らない、当時の私にはさみしい所だった。
4年も通った日本の小学校は、一学年に一組しかなくて
だから4年間ずっと同じ友達と一緒だった。
だから尚更韓国に行くのがすごく嫌だった記憶がある。


嫌々引っ越してきて、
引越しの荷物が家に運ばれる日、
雨が降っていた。
その一週間ずっと雨が降っていて、
他の荷物は大丈夫なのに、私の荷物だけ尽くびっしょぬれだった。
おもちゃとかはプラスチックだから拭けばいいけど、
当時友達との間に流行ってたメモ帳集めとか、
大事な交換日記とかが全部ずぶ濡れになってしまって
それはもう最悪だった。




でも何より一番最悪だったのは、
一枚の写真が台無しになったことだった。
ずぶ濡れになって、もう写真としての機能を失っていた。
捨てるしか無かった。
そのたった一枚の写真が、一番傷ついた。



他のはいいんだ。
交換日記は、子供の頃書いたものだから特に大事な内容はなかったし
(誰々くんが好きとか、家族とケンカしたこととか、今日何食べたとかそんなんばっか)
メモ帳はまた買おうと思えば買える。


でも写真は、もうだめなんだ。
その時に戻ってまた撮ることなんてできない。
その頃はメモリーカードとかの時代じゃないし、
荷物がそんな状態だからネガなんて探せるわけがない。
引越しってちまちました物はよく無くなるから。




その写真はね、
私が今でも想ってる人との写真だった。
しかもツーショットでもなく、
違う友達を挟んでの写真。
それでも、一番の宝物だった。




引越し屋最悪だよね。
こいつら半端ない金貰って働いてる国際引越屋のくせに何やってんだちくしょう、って。
でもガキだから何も言えなくて。
本当にただ泣き寝入りした。
泣き寝入りなんて後にも先にもこの時だけなんじゃないかなあ。
子供だから正式に訴えるとかできないし、
第一そんなことしても写真は戻ってこないし…







今思えば、
ガキのくせに真剣だったんだなって
その頃の私の彼への想いはガキの想いではなかったんだなって思う。
だって中学校とかまで超メンクイで顔で選んでたし
好きとか全然真剣じゃなかった。
かっこいーから好きーとかそんなんばっか。


でもね、彼は違ったと思うな。
だから今でも彼の一言一句にときめいて
誰を好きになっても、結局その誰かの中に彼を探そうとしている自分がいる。
何より、ずっと側にいたい。
この想いが繋がらないものなら、このまま幼馴染の距離のままで、ずっと側にいたい。
こんなことただの逃げなんだろうけどさ。


でもやっぱりこの人じゃなきゃだめって思うな。
初めて結婚したいって思ったもん。
独身主義者のこの私が。
彼のためなら宗教の壁だって乗り越える覚悟だってある。





それでもね、最近思うのは
結局ね、いくら本当に、本当に心からたくさん好きで
もう自分の人生でこれ以上好きな人なんか現れないだろうな、一生好きでいるんだろうなって思っても、
想いが繋がらない可能性の方が高いんじゃないかなって。
そんなドラマは現実にないんじゃない、って思っちゃうんだどうしても。
恋愛下手だから自身がないっていうのもあるけど、
何より重いだろうしね。
重いとかそういうレベルの話じゃないのにね。
だからもっと悲しいんだ。