今週はリンデンのお店はお休みさせて頂いています。
それは、石巻に行く機会を頂いたからです!
念願叶って、2泊3日で、石巻~猪苗代~へ行って来ました!
震災後、いつか現地に行かなければ!と思いつつも、なかなか,きっかけがないまま7年という歳月が流れてしまいましたが、、、
(奇しくも、東日本大震災後がスタートとなったリンデンにとって、東北はいつも心にあります))
今回、木の屋石巻水産さんのさば缶チャリティーをさせて頂いたご縁と、その寄付金を石巻復興きずな新聞さんにさせて頂いたご縁でつながり、木の屋水産さんの工場見学をさせて頂くことになりました!
仙台~石巻に車で向かう道は、被災の跡も一面、綺麗に整備されていて、先ず自分の持っていたイメージの違いにびっくり。
木の屋さんの工場は、震災ですっかり流されたそうですが、現れた工場は、生まれ変わったモダンなデザインの美しい建物でした
震災当時、泥に埋まった缶詰を掘り出してしのぐことが出来、孤立した人たちが生き延びた、話は有名ですね。
命を救った缶詰、、、それは新鮮な魚を手作業で作るという伝統の手法で作られている美味しい缶詰でした。
その缶詰を引き継ぎ、新しいシステムの清潔な管理の元、
残った従業員の方達と復活させて生産し、今全国にその味を届けることが出きるようになった、そうです。
どれだけの苦労を重ねてここまで来られたのか、それを想像するだけでも、大変なことがわかりました。
木の屋石巻水産さんの缶詰はネットで、お取り寄せできます!↓
新鮮で、本当に美味しくて、缶詰のイメージが変わります!まだ食べたことない方、ぜひ食べてみてくださいね
そして、工場見学の跡は、大川小学校の悲劇として記憶に刻まれた跡地へ。
快晴の青空と、見渡す限りの空き地から吹き渡る風。
ここに立ってみて、目に飛び込んできた、大きくゆがんだコンクリートの柱や壊れたガラス窓、骨格だけが残った建物の残骸には、言葉がでませんでした。
ここに、普通に通学しきた子供たちが、学び、校舎には子供たちの声が響いていたはず。
1000年に一度という想像を超える津波がきたことは、本当に運命というには、むごすぎる現実です。
生死を分けた問題が、取り上げられていますが、あの時点では、本当に困難な状況だったと、想像できます。
この跡地に、今、見学バスが来るようになっているそうですが、ご家族の気持ちは、見るに忍びない耐え難いこと、という思いでいることを聞き、そういうお気持ちに沿うことを、こちらも忘れてはいけないと思いました。
跡地を残すか、取り壊すか、どちらの選択も、慎重に考えて行かなくてはいけないけれど、とてもデリケートな問題は、人の気持ちに沿うことが必要ですよね。
ただ、負の遺産として、残された私たちには、考え伝えていくために、やはり、残してほしいと、思いました。
そして、夕食に石巻の新鮮な魚料理を頂きながら、石巻復興きずな新聞の編集長いわもとさんも合流して頂き、現地の詳細なお話を伺うことが出来ました。
現実抱えている問題、次々と起こる問題、将来に向けての不安や、希望、、、内側にいる現地の人たちの気持ち、外側から向けられる意見、、行政と住む人たちの間のギャップ、、、
ボランティアという形でも全力で関わっているパワーには感心するばかりでしたが、動くべきはもっと大きな組織が必要ではと思わずにはいられません。
それにしても、復興が進んでいるということが、どんな姿なのか、現地を見てびっくりでした。
現実に私が見た限りでは、
綺麗に盛り土して更地にされた土地に新しい道路が作られその道路を、海側の護岸工事のための大型トラックが頻繁に行き来して、風景にはクレーンが目立ち、綺麗に見えるはずの海は隠れてしまいつつあります。
そこに暮らしてきた人たちの気持ちは、置き去りにされているかのようです。
数百年に一度来るかどうかに備えて、巨額の資金を使って、防波堤を作ることが、本当に住民の人達に安心な暮らしを保証することになるのだろか、とスゴイ疑問になります。毎日目にする景色は、心にどんな影響をもたらすでしょう?
↓昔の景色はどこに?
↓左下の護岸工事進行中
↓ここに、漁港で暮らす人々の家々があった!今は更地
↓高台に新築されている家 家賃が高くて入れない人もいるそう!
たくさんの話は尽きませんでしたが、、、
夕飯の後の二次会はスナックへ!というのが、石巻文化! と知りました~!
オン、オフ、切り替えがあってこそ暮らしていける気持ち、分かりますよね!
カラオケと美味しいお酒三昧で、パワーチャージ
翌朝は、日和山に連れて行って頂き、石巻全体の風景を眺めてきました。
↓日和山公園へ、津波を逃れてたくさんの人たちが避難したそうです。
右下のあたりは、今は更地になっています。
以前は美しい漁港の街並みがあった。
↓芭蕉や啄木が歌に詠んだほどの美しい景色が広がっていた石巻。
暮らしが息づいて人が寄り添って生きていた街並み。
その風景が蘇ることはあるのだろうか?
本当に,実際に来てみて、ここに立って、初めてたくさんのことを感じました!
怒り、悲しみ、憤り、驚き、恐怖、勇気、虚しさ、希望、、、いろんな気持ちが沸き起こり、渦巻き、まだまだおさまりません。
これから、本当の暮らしが戻るまで、表面だけではない、本当の復興とは?
とてつもなく長い道のりになりそうです。
みんなが考えて行かなくては、と痛感しました!
日和山 鹿島御見神社では、福という名のネコちゃんに出会いました!
ここで、見守っているね、と言っているようでした。
翌日の猪苗代は、はじまりの美術館がお目当てでした。
すっごく面白かったです~
それは、次回へ続く。