みなさん、こんにちは。キラキラご訪問、ありがとうございます。

 

小学校で特別支援学級の担任をしています。 

また、特別支援教育コーディネーターも兼務しています。

わが家には息子が2人。兄は知的な遅れを伴う自閉症です。

 

障がいがあるお子さんや、その親御さんの気持ちに寄り添って

支援していきたいな ─── と思っています。

 

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【支援級の子が交流学級の授業について行けるかどうかで変わる対応】

小学校6年生でのわが子は、1日あたり、1~2時間抽出授業で、

残りの4~5時間は交流学級で学んでいました。

 

正直申しまして、どうあがいても交流(普通)学級の授業では、理

解できないところまで遅れていました。

 

と言うか、学年が進むにつれ、どんどん遅れが大きくなり、もはや

普通学級の授業には、参加しているものの、ほとんど本人の能

力には合わない毎日を過ごさせている状況にありました。

 

だからと言って、集団から離し、毎時間個別学習も望みません。

 

(いったい、どうして欲しいのか?)と対応していただく先生たちを

困惑させていただろうと思います。

 

 

 

理想を言わせてもらえれば、普通学級で学習する場合は、今し

ている授業に関連する簡単バージョンのプリント学習をさせてい

ただければ、最高だと感じていました。

 

つまり、私は、「同じ種類の学習ではあるが、うちの子にもできる

簡単なプリント」(※)を授業中は、させて欲しかったのです。

 

「今日、する授業」は、学校の人間にしか分かりません。だから、

学級担任と、支援級の先生が連携をとって、その(※)プリントを用

意し、させてほしいと願っていました。

 

でも、私が支援級の教員であるので、このことは無理だと分かっ

ています。

 

なぜなら、毎日、普通級に入り込んでいる支援級の担任でさえ、

今日行われる授業の内容は予測できないからです。

 

理由は、簡単。

 

保健行事(身長、体重、視力、歯科…などの検査)が突然入り込

んでくる。

出前授業などの特別授業が飛び込んでくる。

 

その他の都合で、時間割の変更が毎日、当たり前のように行わ

れる…。

 

そんな中で、授業にピッタリあった学習プリントを準備し、タイミン

グよくさせることは、不可能だと私も納得しています。

 

 

 

だから、知的な遅れの中度や重度のお子さんには、支援級の先

生が、普通級の先生の話が本人に分かるようにかみ砕いて翻訳

したり、今からするべき作業を、丁寧に説明したりするのが、おお

かたの支援の仕方だと思います。

 

しかし、わが子の場合は、このやり方では困ったことが起きてき

ていたのです。

 

それは、教室内での「不穏」です。

 

 

 

 

 

 

このような、状況が毎日、毎時間続けば、だれでもイライラして、

ストレスを溜めてしまうと思います。不穏になっても仕方ない状

況だと思われます。

 

これは、言葉の通じない外国で、長時間(いつまで?と見通しの

ないまま)じっと、座ることを強制されている状態と似ている…と、

考えれば、どのような状態かは、容易に想像がつきます。

 

そこで、学校の先生方があのようなプリント(※)を用意をしてくれ

ることは、難しいと思い、家庭で授業中にさせたい学習プリントを

作成し、学校に持たせることにしました。

 

学習進度は、「学年だより」を見れば、今月の学習が分かります。

だから、家でプリントを作成し、今月学習する予定の範囲のプリ

ントを印刷して先生にお渡ししていました。

 

内容は、難しくなり過ぎないように、家で簡単にさせて、できそうな

ものに調整しておきました。

 

これを、6年間やり続けました。

 

 

 

うちの子は視覚優位です。

 

と、言うより聴覚からの情報では、言葉がスルーしてしまうことが

多いので、イラストや写真、文字、記号、色分け…などを工夫し

て、家で、ある程度慣れさせていました。

 

だから学校でも、それほど先生の手をわずらわせることのないよ

うに配慮していましす。

 

 

 

ところが、学期末には、使わなかったプリント(約8割)が白紙のまま

返されました。

 

「うまく、活用できずにすみません。」と言われて。

 

 

 

次は、私の話です。

今からおよそ15年前のことです。

ちょうど、転勤の年にあたり、4校目の新天地になります。

 

 

 

息子のために作った手作り教材もひとしきり揃いました。

私はこの年、心身に重複の障がいがある子どもさんの担任に

なることが決まりました。

 

機能回復訓練に1時間、自立訓練に1時間そして、普通学級にも

毎日4時間ほど一緒に入り込みます。

 

 

お返事はできませんが、表情で判断します。具体物を見せて、

したいことの選択を自己決定してもらうのです。

 

「本当に本人の意思かなぁ…。」とか、指で示してもらって決定して

もらっても、「こっくりさん状態?」などと、揶揄されました。

 

 

 

当時、赴任前から

1組は、支援級の主任の先生

2組は、コーディネータの先生がいらっしゃって、

3組に(新転任の)私と3人で特別支援学級を受け持つことにな

りました。

 

そんなある日、校長から、「お聞きしたいことがあります。」と呼び

出されました。後で分かったのですが、1組、2組の先生から校長

に情報が入れられたそうです。

 

 

 

どうして、そんな誤解が生じるのか、分かりませんが2人の先生

から、言われると校長も聞き流すわけにはいかず、私を校長室

に呼んだのでした。

 

 

 

切ったり、糊付けしたり、色を塗ったり、シールを貼ったりするよ

うな作業のあるプリントを中心に印刷し、普通学級に持ち込みま

した。

 

友達がする活動(作業)で、G君には難しい場合、このプリントの

作業を行い、ただ、座っているだけの時間を減らし、活動量を増

やそうと試みている時でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……?

 

 

恐るべし、先生方のウラの情報網です。

 

 

 

今日も、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。