みなさん、こんにちは。キラキラ

 

小学校で特別支援学級の担任をしています。 

また、特別支援教育コーディネーターも兼務しています。

 

わが家には息子が2人。兄は知的な遅れを伴う自閉症です。

 

障がいがあるお子さんや、その親御さんの気持ちに寄り添って支援していきたいな ─── と思っています。

 

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【校内でも、「特別支援学級担任」は軽く見られているのだろうか?】

学習支援において、特別支援学級担任の仕事を大きくザックリ分けると、「入り込み」と「抽出」の二つになります。

 

一つ目は、学習の遅れが、「普通学級の一斉授業に時々ついていけない程度」の場合は、支援学級の先生が普通学級に入り込んで、授業のサポートをする形です。(軽度発達障がいなどの、知的な遅れがないか、遅れがあっても軽度の場合に多い。)

 

 

 

二つ目は、知的な遅れがやや重く、学年を繰り下げて復習しなければならない場合、「抽出」と呼ばれるもので、普通学級の時間割にある時間(算数など)に、特別支援学級へ来てもらい、本人が苦手とする部分を個別指導、または、少人数制指導で徹底的に理解してもらう形。その他、知的な遅れが重く、普通学級の一斉授業をただ受けているよりは、本人が必要とする生活力などを支援学級で身につけさせ、自立を支援するための訓練などを行う形です。

 

これらは、支援学級に在籍する児童たちが、将来生活していく上で、必ず必要となる「生きる力」をまさに今から身につけていく必要があり、その児童の人生にとって、必要不可欠な大事な経験であることは、言うまでもありません。

 

 

 

ある日、管理職からお呼びがかかり、行ってみると、次のようなことが打診されました。

××先生がこれまで担ってきた「理科専科、算数の習熟度の授業を、特別支援学級担任で交替にみてもらえないか。」というものでした。

本来、理科も算数も学級担任が指導するのが小学校です。ところが、理科の時間は専科と呼ばれる先生が全時間を受け持ち、また、算数では学級数プラス1名の先生で、学年全体の子ども達を分割し、(1クラスより随分指導する人数は減る)学級担任の負担を軽減しようというものです。

つまり、学級担任の負担軽減を続けるために、特別支援学級に在籍する児童の学習時間や目の行き届きを減らそうとする計画なのです。

具体的には、支援学級担任が現在行っている「入り込み」の時間を一部やめて、普通学級の理科を教える。また、「抽出」では、今まで学習に遅れのある2人を指導していたところを、あと2人上乗せして一緒に教えて欲しい…ということを意味します。

「大人の負担を軽減させるために、子どもにしわ寄せを押し付ける」…この意味が瞬時に分かったので、きっぱりとお断りをしました。

 

これまでも遠足や社会見学などたまにしかない行事の時は、協力してきましたが、今回は、「病欠の先生の代わりの講師さんがくる迄」です。いつになることやら、分かりません。噂では、今の時期なら「50人待ち」とも言われています。つまり、「講師は来ない」と同じでしょう。たぶん、このまま学年末まで今の状態が続くことになると思われます。

 

こういった裏の事情に明るくなければ「学校が困っているんですね。全体のことを考えると、断ることはできません。はい。分かりました。お引き受けしましょう。」ということになり、最後は特別支援学級在籍児童の教育を受ける権利が減ってきてしまうのです。

(メリットは、管理職を助けるので、引き受けた先生の評価が上がるということかな?)

 

 

 

 

最後までお付き合いいただき、ありjがとうございました。