蓄膿症(ちくのうしょう)とは、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こり、鼻づまりや膿(うみ)の排出などの症状が現れる病気です。

蓄膿症の原因は、風邪やアレルギー性鼻炎、鼻の骨の変形やポリープなどです。

蓄膿症の治療法は、一般的に以下のような方法があります。

薬物療法:抗菌薬や抗炎症薬などを内服または点鼻します。
鼻洗浄:生理食塩水や食塩水を使って鼻の中を洗浄します。
手術療法:膿がたまった副鼻腔を切開して排出したり、鼻の骨やポリープを切除したりします。
蓄膿症の効果には、以下のようなことが挙げられます。

鼻づまりの改善
膿の排出
頭痛や顔面痛の改善
倦怠感や発熱の改善
蓄膿症は、適切な治療を受けることで、ほとんどの場合完治します。

ただし、以下のような場合は、治療が難しい場合や再発しやすい場合があります。

鼻の骨の変形やポリープなどの基礎疾患がある場合
慢性化している場合
重症化している場合
蓄膿症を予防するには、以下のようなことに気をつけましょう。

風邪やアレルギー性鼻炎を予防する
鼻腔の乾燥を防ぐ
鼻うがいなどの鼻腔清掃を習慣づける
また、喫煙は蓄膿症の原因となるため、禁煙することも大切です。



蓄膿症による悪害には、以下のようなものが挙げられます。

鼻づまり
鼻づまりは、蓄膿症の最も代表的な症状です。鼻づまりが続くと、呼吸が苦しく、集中力が低下したり、睡眠の質が悪くなったりすることがあります。

膿の排出
蓄膿症になると、副鼻腔に膿がたまります。膿がたまると、頭痛や顔面痛、倦怠感、発熱などの症状が現れることがあります。

副鼻腔炎の悪化
蓄膿症が悪化すると、副鼻腔炎に移行することがあります。副鼻腔炎になると、鼻づまりや膿の排出などの症状がさらに悪化し、さらには脳膿瘍※眼窩蜂窩織炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

その他の症状
蓄膿症になると、嗅覚障害や味覚障害、咳、耳鳴りなどの症状が現れることもあります。

蓄膿症は、適切な治療を受けることで、ほとんどの場合完治します。しかし、治療が遅れると、悪害が悪化する可能性があります。そのため、蓄膿症の症状が現れた場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診して、適切な治療を受けることが大切です。

以下に、蓄膿症の悪害を防ぐための予防法を示します。

風邪やアレルギー性鼻炎を予防する
風邪やアレルギー性鼻炎は、蓄膿症の原因となるため、風邪やアレルギー性鼻炎を予防することで、蓄膿症のリスクを減らすことができます。

鼻腔の乾燥を防ぐ
鼻腔が乾燥すると、粘膜が傷つきやすくなり、蓄膿症の原因となります。そのため、鼻腔の乾燥を防ぐことも大切です。

鼻うがいなどの鼻腔清掃を習慣づける
鼻うがいなどの鼻腔清掃を習慣づけることで、鼻腔の汚れを落とし、蓄膿症の予防に役立ちます。

また、喫煙は蓄膿症の原因となるため、禁煙することも大切です。



※眼窩蜂窩織


眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん)とは、眼窩内および眼の周囲と後方の組織の感染症です。眼窩は、眼球を支え、眼球を動かす筋肉や神経、血管などが集まる場所です。眼窩蜂窩織炎になると、これらの組織に感染が広がり、腫れや痛み、視力障害などの症状が現れます。

眼窩蜂窩織炎の原因は、主に副鼻腔炎です。副鼻腔炎の際に、副鼻腔から細菌が眼窩に侵入し、感染が広がります。また、歯の感染症や、顔面の外傷なども原因となることがあります。

眼窩蜂窩織炎の症状は、以下のようなものが挙げられます。

眼瞼の腫れ
眼球の突出
眼球周囲の痛み
視力障害
眼球運動の障害
発熱
眼窩蜂窩織炎は、重症化すると、失明や脳膿瘍などの合併症を引き起こす可能性があります。そのため、早期に適切な治療を受けることが大切です。

眼窩蜂窩織炎の治療は、抗菌薬の投与が中心となります。また、場合によっては、手術が必要となることもあります。

眼窩蜂窩織炎を予防するには、以下のことに気をつけましょう。

風邪やアレルギー性鼻炎を予防する
歯の感染症を予防する
顔面の外傷を予防する
また、喫煙は眼窩蜂窩織炎のリスクを高めるため、禁煙することも大切です。

悪化すると怖え~