『Standing at the sky's edge』@Gillian Lynne Theatre 

 

スタンディングは全然どういう内容か知らず、2023年のオリヴィエ賞最優秀新作ミュージカル賞を取っているらしいという理由でチケットゲット。笑

その他、英国演劇賞最優秀ミュージカル作品賞、サウスバンク・スカイ・アーツ賞等、数々の賞を受賞した新作ミュージカルらしいです。


見終わった感想は今回のロンドンミュージカル観劇の中で一番好きかも!でした。


ここ数年で最もエキサイティングなイギリスの新作ミュージカルと称賛されたというだけあるなという感じです。


Gillian Lynne Theatre は初!

 

 

 

↓HPより

『STANDING AT THE SKY'S EDGE』は、もともとシェフィールドへのラブレターとして書かれたもので、愛、喪失、生存という普遍的なテーマをナビゲートしながら、激動の60年間にわたる3世代の希望と夢を描いている。

シェフィールド劇場の芸術監督ロバート・ヘイスティが演出し、伝説のシンガーソングライター、リチャード・ホーリーの魅力的な歌と、クリス・ブッシュによる美しく、愉快で、胸を締め付けられるような本で構成された『天国の淵に立つ』は、この画期的な団地の物語を通して、現代イギリスの歴史を明らかにする。  

 

舞台はこんな感じ。

舞台の団地の2.3階がオーケストラになっています。

 

客席の間でキャストが踊ったりする場面もあり、2階席の人も楽しいかも。

 

私たちが団地に入り込んだような雰囲気でした。

半円形のようなステージ。

私まだ海外の劇場ではマスクをしていたのですが、もうロンドンでしている人はほぼおらず隣の席のご夫婦に「あなたは病気なの?それともただの予防?」と聞かれてしまいました(笑)

もちろん予防なんです、と答えたら安心されていましたがやはり海外でマスクしていると病気なの?となるみたいですね…まぁでも旅行で風邪ひきたくないので…

 

 

 

本題のミュージカルですが、
集合住宅を舞台としたストーリーで、プログラムによると当時、イギリスでは集合住宅に様々な問題を抱えていたとのことです。
 

1960.1989.2015から始まる3つの話が同時進行します。

四角い時計が吊り下げられていて、そこに年代が出てきたり、変わったりしていました。


こういう様々な時代やそれぞれのキャラクターが同時進行でストーリー展開するグランドホテル形式の舞台でも

違う場面で演じられることが多いと思うのですが、

今回のミュージカルは同じ場面で違う時代の人物たちのストーリーが同時進行するのでとても興味深い演出でした。


例えば同じ机に座ったり、小道具を使ったり…と時々時代を超えて交差するのでそこも面白かったです。

1960年の人物たちの会話と1989年、2015年の人物たちの動きが一気に見れるので何度見ても面白いんじゃないかなぁとも思います。


皆超ーーーー歌上手い。

特にJoy役のElizabeth AYODELLEさんの歌がうまかったです。


感情を歌にするというより、ストレートプレイに歌が入る感じでした。


1幕最後はすごくバイオレンスな感じの演出でトラウマがある人とかは怖いかも?!

不動産屋さんの役が司会的な役割をしていました。

 

休憩中は登場人物の関係性がまだ整理しきれていなかったりして、

私がプログラムを読んでいたら隣の方が

『ジョイとジミーの娘がコニーよね?、ちょっとプログラム見せて』

みたいな感じで皆で登場人物について話していました。

2幕はそれぞれ深掘り。


最後の最後でジョイが家を出る時ジミーが最後に一言で『I Love You』のライトだけが光るところが感動的でした…!

これはまたいつか観たいなぁと思います!