Off Westend 『The Bridges of Madison County』@Menier Chocolate Factory
ロンドン3本目は『The Bridges of Madison County』!
日本でも山口祐一郎さん、涼風真世さんでミュージカルされていましたよね。
私はチケットを取っていたのに見れなかったので残念に思っていましたが、ロンドンで観れるとは
オフウエストエンドミュージカルで、ここの劇場はカフェを通って行きます。
するとこんな感じでバーになっていて、左がボックスオフィス。
どこから入るんだろう?と思っていると手前のカーテンが開き、劇場へ。
6列ずつ位でL字型の客席。
私はF列で一番後ろの席でした。
どこから観ても観やすそう!
でも横はぎゅうぎゅうでした。
作品は本当に素敵なミュージカルに😆❣️
ロンドンに来る前に映画も観たのですが、
今回の映画との違いはざっと
・最初のシーン、フランチェスカが亡くなり遺書を読む成人した子供たちマイケル、キャロリンのシーンは全面的になくなっていた。マイケルの妻もミュージカルでは登場せず
→映画では子供たちが母に想いを馳せ、時代を遡るがミュージカルではあくまで主人公にフォーカスされている
・品評会での夫、子どもたちが登場する。
→映画では出かけてったきりの夫、子どもでその時の様子はあまり描かれていないが、舞台では客席の近くの階段を使うなどして留守中の様子が分かる。
・ロバートが花を摘んでフランチェスカに渡し、それ毒草よ、のくだりがなかった
・村はずれにされる浮気した女性ルーシーが登場しなかった
・フランチェスカの友人、マッジがめちゃくちゃお隣を覗いているw
→閉鎖的な田舎の村の役割はルーシーが登場しなくてもマッジが担っていた。
・マイケルの進路、キャロリンの結婚などが描かれていたが映画のように大人になった2人は出てこず。
個人的にめちゃくちゃ印象に残ったのは、
ロバートの元へと行くかどうするかと迷うシーン。
映画では手の演技にフォーカスされ、車のドアを
開けるかどうするか、みたいな感じですがそこはミュージカル。
旦那と子供2人がこう苦しむという演技をそれぞれのキャストがして、あとは照明だけで表現。
これは、ロバートの元に行けないなぁーと思わせる演出でした。
あとラストシーンの、星空に包まれたロバートとフランチェスカ2人のシーン。
もうとっても美しくて、映画は割と淡々としていてもちろんこんなロマンチックなシーンはないので、こちらの演出は情緒に訴えてくるなぁと感じました。
ちょいメロドロマかよ!と思いましたがやはり胸にはぐっとくる…笑
トレヴァーナンの演出は全体的に2人の短くとも濃い関係性と現実の狭間で揺れ動きつつ、現実を選ぶことによりよりその4日間の美しさ、大切さを強調しているように感じました!
こういうアットホームな劇場大好きです