Broadway musical『Hamilton』
@Richard Rodgars Theater
仕事がかなり忙しくなってしまい日本の舞台を20本以上観劇できなくなってしまいました
7月はほぼほぼみれなくて1ヶ月も舞台を観なかったのは久しぶり…
でも仕事のおかげで聖地ニューヨークへ
そしてお休みをもらった時に詰めんで観劇したので振り返って感想をテキトーに書いていきたいと思います
このミュージカルハミルトンについては急遽、あれNYでミュージカル観れる日あんじゃね？ハミルトン見たい…となり観劇1週間前にチケットをゲット。
でもこのハミルトン、トニー賞11部門も獲得し、めちゃくちゃ人気でbroadway.comでは約半年先までチケットとれないんです。
今の時点で2月〜予約可能。
しかもその頃は二階の1番後ろの端で4万近く。
1階席センターだと10万超え。サイトによっては20万とかになっちゃってます。
1番高かったので30万とか。
4万でも日本じゃ絶対考えられない値段。
日本では定価より高価格でチケットを買ったことがないのでうーーーーん。と。
ブロードウェイには今まで3度しか行ったことがなく、観劇した
SPIDERMAN
Cinderella
Aladdin
Motown
Once
Matilda
は全て劇場で購入したのですがもちろん取れないのであらゆる手を使って購入。笑笑
色々大変だった…
んでE-ticketをホテルで印刷してもらったらピンボケしまくりだったけどまぁ画像あるからいっかーと思ったらやっぱりNG
劇場は入場するにも長蛇の列だったのに窓口のおじちゃんがマリオットホテルの8階で印刷してもらえ！
と、開演20分前に劇場からダッシュ。
→泊まってもいないマリオットのコンシェルジェで印刷を懇願
→tickpickのシェアメールが開けなくて画像の解像度を大きくして印刷
これ大丈夫かな…？と劇場に持っていくと
入れたー！！
もう…仕事より大変だったww
でも執念でいよいよ観劇…！！！
最初に登場人物が出た瞬間、すごい歓声
舞台はレンガ造りでぐるっと舞台の端が木造二階建てとなっています。はしごの様なイメージ。
吊り下げられた階段が2つあってロープが巻かれていたりとハミルトンの生まれ故郷カリブ海の様な？雰囲気
1幕の舞台セットは全く変わらず、盆や小道具だけで場面転換をしていきます。
その盆は三重にくり抜かれていて面白い効果でした
帝劇のレディベスの様な感じなんだけど、高くなっていないので一見分からないんです。
衣装などは全体的に茶色とオフホワイト基調なのですがメインキャストは色味があるので舞台から浮き出てきます。
ヒップホップ✖️歴史物のこのミュージカルはラップと歌のみ。
歌以外ほとんどラップなのですごくテンポよく進む
ビートが心臓の鼓動を強め、一層テンションが上がります
笑
笑ラップのリズムは観客に台詞を注目させる効果があって、出だしの歓声もすぐにシーンとなりました。
客席はそこで一気にハミルトンワールドへ。
ダンスもヒップホップで見応えがあります。
舞台にはアンサンブルの方達は10人もいないのにすごく人数がいる様に感じました。
まぁぶっちゃけ
ラップで綴るハミルトンの半生
ラップで綴るハミルトンの半生なのですが、
最初から最後までハミルトンを囲む登場人物たち
＋差し色的なインパクト大の登場人物たち
でキャラクター面は構成されています。
ラップ以外の曲の部分は海の穏やかさの様なじんわりした曲が多くて対比が面白いです。
ーーーネタバレ注意ですーーー
1幕では独立戦争がストーリーの主軸となっていて、2幕ではハミルトンの不倫、名誉失墜、息子の死、自身の決闘まで
1幕のハミルトンは三角関係がありながらも妻と仲睦まじく、ジョージワシントンの副官を務める様子が描かれています。
名前は聞いたことあんなーっていう歴史上の人物が結構出てきます。
2幕はセットや雰囲気も少し変わり、
ライバルのトーマスジェファーソンも登場。ラップで対決しちゃいます。
マリア・レイノルズ事件から名誉を傷つけられてしまうハミルトン。
その父の名誉を守るために息子フィリップは決闘をし、死んでしまいます。
（ここで観客泣き始める）
アーロンバーとの決闘をし、いよいよクライマックス。
ハミルトンの死。
ここで残された妻のソロ
（観客大号泣）
となって終わります。めっちゃ駆け足な説明。笑
私は悲劇とかみてもしらーっとしてるタイプなのですがラストは号泣しました。
しかもあとからジワジワとくる感じ。
終わってからも胸にジンジン余韻が残っていて思い出すとウルッとなるほど。
この前の帝劇1789とかもほんの少しラップやヒップホップ要素が入ってたけど、
こっちは全部ヒップホップ。
工夫されているけど削ぎ落とされた演出で、早送りや一時停止している様な演出もすごかった。
照明がめちゃくちゃ多くて舞台の上は蜂の巣のよう。セットがほとんど変わらないので、この照明がストーリー転換をアシストしていました。
歴史物でアメリカ建国とか独立戦争とか今からでは想像出来ないような時代の大きな節目が背景にはなっているけど
普遍的な人間の感情、恋愛、親子関係、友情、敵対する人間のこと…
そういうことを今のリズムで見せてくれました。
超かっこいい。
本当に観れて幸せだった。感謝
後を引いちゃう〜〜もはやもう一回観たい…
アメリカという国、ニューヨークという場所、10ドル札の見方が変わりました。笑
今回のキャストは…
Alexander Hamilton
MICHAEL LUWOYE
ハミルトン役のMICHAELさんは黒人の方なので10ドル札のハミルトンのイメージとはかなり違いました。この方は月曜日のみの出演でAlternative。
でもすごくハートフルでパワフル。
割と小柄なのに存在感が大きかった。
にしても滑舌がすごすぎる…皆さんそうですが。
ラップだからめちゃくちゃ早いのに。
MICHAELさんのハミルトンからはストイックな印象も感じました。
Eliza Hamilton
LEXI LAWSON
LEXIさんはわりとすっきりとしたお顔立ちで妻役がぴったり。
アンジェリカさんとのハモりは2人で歌っていてももっと大勢で歌っているように聞こえた。
本当に優しい歌声で、1幕でハミルトンをなぐさめるシーンはすごく愛情深くて…ジーン。
息子の死では母親として、ハミルトンの死は妻としてそれぞれ違う哀しみ方をしていたのが印象的でした。
Aaron Burr
SYDNEY JAMES HARCOURT
背が高くてスマートなアーロンバー。
ハミルトンと共に舞台に出る場面は多く関係はトーマスジェファーソンとは全然違い、ただの敵対関係ではないので最後の決闘シーンは複雑でした。
Angelica Schuyler
RENEE ELISE GOLDSBERRY
助演女優賞を受賞したRENEEさん。
イライザよりアンジェリカの方が素敵な役だわ…
結婚式の場面ではハミルトンを愛しつつ、妹も大切なアンジェリカの複雑な心情を歌い上げてて、切なすぎました…
結婚式はアンジェリカの目線で描かれているので客席も複雑な心境。RENEEさんはすごくスタイルもよくて可愛いかった
40代には到底見えない。
George Washington
NICHOLAS CHRISTOPHER
有名なジョージワシントンですがNICHOLASさんのジョージワシントンはすごく人間らしく、ハミルトンに対しても友情や嫉妬、希望、絶望など色んな感情が見えました。
この方の歌が好きすぎるーーー
Marquis de Lafayette/Thomas Jefferson
SETH STEWART
トーマスジェファーソンは皮肉でコミカルな役として登場。衣装も紫で個性的な感じ。
この人がAll men are created equalとかいってたの？！という感じの役。
不倫事件もビラを撒きまくるのが面白かった。指揮者さんにも渡してたし笑
SETHさんが上手い具合にちょいイジワルでうまいっ。
ハミルトンとのラップ対決も新鮮でした。
John Laurens/Philip Hamilton
ANTHONY RAMOS
フィリップはすごくひ弱な感じで見た目は又吉って感じでした。最初は息子ってセリフを聞いてそうなんや？！って感じで全く親に似てないのが少し残念。笑
でもハミルトンの名誉のために決闘するなんて！二役のイメージは全然違って遠くからだと両方アンソニーさんが演じてるってわからなかった！
フィリップは少しストイックな感じの役作りでした。
King George
RORY O'MALLEY
この人はまじで面白すぎた。出てきただけで笑えた。
ちょいちょい出てきてはシリアスでクールなストーリーの腰を折り、いい味を出されていました。
もう舞台が全部カッコイイからこの人のダサさ加減がエベレスト。
ダダダダ…と歌うと会場爆笑でした。
ポスターには
ハミルトン役のMICHAELさん、アーロンバーのSYDNEYさん、トーマスジェファーソンのSETHさん、ジョージワシントンのNICHOLASさんはじめメインキャストの男性陣5人からサイン
実はもう一回違うキャストでみたのでまたレポを…
