色々忙しい師走
高校受験生の子の面談から帰ってきた私は、どうしたものかと頭を抱えていた
私に何も進路関係のプリントを渡さない子は、受験までのスケジュールを把握していなかった
志望高校の受験用の書類も、応募要項すらみていない
私には自分で何とかしていると言っていたのにね
私はそれを聞いて、しっかりしてきたと勘違いしていた
怒られたくなくて誤魔化していただけだったー
このままではまずいと思い、進路指導の先生に再度相談の時間を設けてもらい、本人の自覚を促してもらった
3人でこれからの手続きについて話し合う
もし、期限までに書類を出さなければ最悪受験できないのだと分かって、子も動揺していた
やっと危機的な状態になっていると分かったようだ
帰宅後半年溜めていたプリントを渡してきた
20枚くらいあったプリント
進路指導関係は8枚
本人もこんなプリントがあったのかと、驚いている
面談用のプリントも見つかり、少しホッとした
そんな事があったことを夫に話したことは間違いだった
夫は、子供の将来を色々考えて、勝手に絶望している
子育てが失敗だったと、どうしてあんな子になったのかと、諦めと怒りで話が止まらない夫…
私「もういいじゃん、それより夫くんの実家にお歳暮どれにしよう?」
何となく話をすり替えよう
夫「…俺の実家とかどうでもいいから何もしなくていいよ」
急に冷たく言う夫
私「ハムとかは添加物があるから食べないとか、こだわりがあったよね?」
夫「だからいらないって!俺の実家に対する嫌味か?」
私「食べないものは贈りたくないから聞いただけだけど?」
夫「憎いんだろ?」
私「憎い?はぁーもういい加減にして!」
すぐに憎いんだろって言う夫が憎い
声を聞くのも嫌になった私は、夫から逃げて2階に
夫「ちょっといい?」
まだ話し足りない夫が部屋に入ってくる
私「はぁ、何?」
夫「離婚届取りに行った話、何で俺の実家とかに話すの?自立した大人が親に心配かけるようなこと言うのか?プライベートな話は親に一切するなよ」
私「(ギクッ)あーしたけど話の流れで、深刻にしたわけではないよ、義母さんも軽い感じだった」
夫「軽いわけないだろ!心配してるからほんと勘弁してくれよ!」
私「今の家庭の状況を少しでも知っていて欲しかっただけだけど、また夫くんが子を殴ったりしてないかとかね」
夫「またその話かよ」
私「許すわけないでしょ?
夫くんの両親にも相談したんだから聞いてくるよ?
夫くんが、よく憎いって言うよね?
いつか私のことも殴り殺したいと思ってそうで怖いよ
この間も、20年前の事を突然言ってきたし」
夫「三またしてた事は事実だろ?」
私「独身の時は自由恋愛だし、三またしてたっていうけど、別れ下手で別れてなかっただけだよ
夫くんが嫌なら、あの時夫くんと別れようと思って話したんだよ?」
夫「あんなに親密になっておいてひどくない?」
私「付き合って3週間くらいだったのに?親密にって普通に付き合っただけだよ?」
夫「心の距離感が近いの!」
私「(心の距離感って主観じゃん)結局夫くんと結婚したんだよ?
もうさ、過去の事で今更蒸し返すって意味がないでしょ?
それにそんなに嫌だったんなら、あの時私何かと結婚しない方が良かったんだよ?
一生言うつもりなの?
今からでも、もう嫌なら本当に別れようよ
子育ても人生も私は何もかも失敗してるって思ってるんでしょ?」
夫「私ちゃんが子育てに失敗してるとか言ってるんじゃないよ!私ちゃんには子育て頑張ってくれてほんとに感謝してる」
私「頑張るしかなかったんだよ!助けてって言っても助けてくれなかったでしょ?
何度も引っ越しの度に段ボール作り手伝ってって言っても、全て私に丸投げて自分だけカバン一つで先に引っ越して行ったよね?何度もお願いしたのに」
夫「俺も仕事でいっぱいいっぱいだったんだよ!分かるだろ?」
私「何で私だけ分からないといけないの?私の苦労は絶対夫には分からない!ゴミ出し1つもやってないじゃん」
夫「言われたらやったと思うけど?」
私「言われても、私がお願いしてもやってくれなかったよ!赤ちゃんと子供抱えて引っ越し作業して、ご飯も作れって言うから引っ越しの前日まで台所使ってご飯作ってたんだよ!コンビニ弁当で全然よかったのに!断っても論破してきて本当に嫌だった」
夫「私ちゃんが働き者で何でもできるから」
私「何でもできないよ!やるの一択で夫くんがさせようとしてたんじゃん!できないって言っても聞いてくんないじゃん!
もういい
もう我慢したくない
別居したい
別れたい」
夫「はぁー何で?」
私「友達作るのも夫くんの仕事に影響出るからダメだとか、昔の友達と連絡するなとか、実家に全然帰してくれないところとか、もうしんどいよ
自由が欲しいよ」
夫「勝手に帰ればいいかじゃん!どうせそっちの実家にも話してんだろ?」
私「うん、話した
我慢しろって言われたけど、死にたいなら帰ってこいって」
…ふーんと腕組みしたまま見下ろす夫の顔は無表情だった
夫「俺明日早いからもう寝るから」
私「何時?」
夫「5時、車で送って」
私「勝手にどうぞ」
バタン
戸を閉めて夫が出て行った
スマホを見ると23:50
まだ私お風呂入ってないのに…
結局洗濯して1:40に寝た
朝はもちろん起きなかった
話の結末までとことん話し合わないのは、いつものことだ
途中で逃げる
結末を保留にして
私の気持ちはいつも保留
もうバイトとかブログとか言ってられないのかもしれない
どんな仕事でもいいから、正社員で自立して1人で暮らせるようにしたい
でも
高校生にこれからなる子と大学生にこれからなる子の事を考えると…
布団の沈み込んだ身体が、そのままずっと沈んでいくようだ
