夫は相変わらず乳首の透けたぴちぴちのTシャツとトランクスで夕食を食べている。

結婚してからずっとその格好はやめてほしいと言っているのに。


夫「俺は暑いの!俺だけが暑いの!だから気にしないで。」


私「本当にその格好を見せつけられるの無理だわ。こんなにずっと言ってても聞いてくれないのは、私を馬鹿にしてるから?もう私の気持ちを考えようとか思ってないんだよね。」


夫「自分勝手なのはどっちだよ。格好くらいでうるさいな。」


私「私は夫くんが嫌がるからアニマルプリントも、派手な服も全部捨てたよね。私は夫くんの過ごしやすいように我慢したよ。夫くんは私に対して我慢しないよね。アンフェアなところが嫌なんだけど。私も許すし、夫くんも許すならフェアだけど。」


夫「同じだけお金稼いできたらな!」


私「最低だよね。本当もう無理。死にたい。あんたと一緒に居たくない。」


夫「俺はママちゃんがいつも良くなろうと努力しているところ好きだけどな。勝とうとしているところ。」


私「はぁ?良くなる?勝つ?何に?」


夫「自分と周りに勝とうとするところ。」

ニヤニヤしながら好き好きアピールしてくる夫に寒気がした。俺には勝てないと言いたいのだろう。


私「何勘違いしてんの?良くなろうととか勝とうとか思ってないよ。出来るだけ生きたいように生きようとしているだけだよ。勝負してないし、今を悪いとも思ってない。勝手に私のことを分かったように言わないでよ!」


夫「ママちゃんがしたいっていう富士山とかも付き合えたらいいけど仕事で無理だからなー。」


私「付き合ってって言ったことない。」


富士登山したいって言ったら、死にに行くようなものだと馬鹿にしたくせに。

心の底から冷たいものが溢れてきた。


そんな昨晩のやりとり。

話しを捻じまげて、私の気持ちを蔑ろにする夫が本当に嫌いになった。


大嫌い。


いつも目につくもの全てに文句を言い、私にマウントしてくる。

何でこの人の何を尊敬していたんだろか。


私の流されやすい性格が災いして、変な男が寄ってくるんだろうな。

そのせいか、ちょっと変なところのある男とばかり付き合ってしまう。

私自身も変な人だから、似たもの同士で、同族嫌悪になってるだけかも。

昨晩は出来るだけ心を殺さないで言いたいことを言えたから、ゾンビ化は進まなかったと思いたい。