夫との不毛な会話に疲れ、家事を終えてベットに入ったのは0時半だった。

夫は別室でスマホゲームをしているようだ。

本当にうんざりした気持ちで寝転がった。


明日はバイトだ。そう考えるとほっとする。

この家にいないでいいと思うだけで、こんなに気持ちが軽くなる。

明日はケイくんと久しぶりにシフトが入っている。多分あまり話しはできないと思うけど、チラッと見るだけでもいい。

歯痒いような寂しさと切なさを感じながら、目を閉じる。

夫とはもう一緒にいたくない。

ケイくんとも一緒にはきっと生きていけない。

私は私のために1人で生きていけるだろうか。

他の人と生きていく可能性も夫と別れれば出てくる。

私がどうしたいのかの答えはとっくに出ている。

離婚したい。

生きていくために仕事しなきゃ。

バイトも大好きだけど、バイトでは生きていけない。

このバイトをはじめて、私がどう生きていきたいのか明白になってしまった。

夫が好きでない。

もう家族ではいられない。

好きな人ができても恋できないなら、結婚もしたくない。

結婚が向いていないのは私の方だった。