時給1▲00円の洗車バイトで週5働くのは、中年の身体には肉体的にかなりきつい。
今は、週2か3で働いているが、体力的にはぎりぎりだ。
身体は慣れてきているが、土日の忙しさが半端ではない。
次から次に車を洗い、体力の限界に近づく頃やっと待っている車がなくなる。
契約時間は6時間だが、忙しく洗っている途中に帰るほど家庭でする事もない私は、喜んで残業している。
だって家に帰りたくないんだもん。
軽くぶりっ子してみたが、ぶりっ子という存在が令和の時代にもいるかは分からない。
今だとあざとかわいいとかというのだろうか。
フウくん「ぶりっ子ですか、いるんじゃないですか?何となくそんな感じの子。あざと系とか地雷系とかもいますしね。まぁ知らんけど!」
軽いなぁと思いながら、フウくんとのいつものやりとりに笑えてくる。こんな何気ないやりとりで幸せを感じられる。
何気ないフウくんとの会話は、人を傷つけない距離でちょうどいい。
夕方、視界がうっすらぼやける感覚を最近感じたいる事をふうくんに話した。
私「視力は、1.5あるはずなのに老眼かも。視力くらいしかいいとこないのになー。」
フウくん「視力以外にもいいとこあると思いますけどねー。」
私「えっ」
フウくん「知らんけど!」
笑いながら車を洗い、何だか元気が出た。
どんなに身体が疲れても、お互い思いやりのある会話があれば、すぐ心が元気になっていく。
本当にこの職場で良かったなと、改めて思った。
そういえば、熱い視線が時々痛いケイくんとは、あまりシフトがかぶらなくなった。
寂しいなーと思う。
どうやら以前試した長明くんに嫌われた事も響いてきたようだ。
シフトが被っても、ケイくんは長明くんとばかり話して私をほとんど無視する。
今も内心傷ついているが自業自得だ。
どんな風に話が盛られているのか知らないが、若い男子大学生にとって中年ババアの事なんか、嫌って当然の存在なのだろう。
これ以上好きな気持ちが積もっていく事に疲れてもいるし、私が望んで嫌われようとした事だから仕方ない。
仕方ないけど、色んな意味で反省している。
実は少し前に、ケイくんとは喧嘩のような事があったのだ。