阿部の仕事は漫才師です。
小六の頃に将来の夢を発表する機会がありまして、渡された紙に『小説家』と書いていた私ですが、発表の日に自分の同級生が『お笑い芸人』と書いていて、何故か分からないけど当時の私は「こいつより絶対に面白いだろう」なんていう謎の対抗心が芽生え、『小説家』と書かれた紙を消しゴムで殴るように消し、『芸人』と書きました。
それから7年後、お笑いの養成所に入りましたその間に謎の対抗心に火をくべるような事は様々ありましたが後々機会があったら書こうと思います。
今、私は芸歴一年目の若手芸人をしてます。勿論お笑いだけで食べて行けるような腕も持ち合わせていないため深夜のコンビニでバイトをしながらの生活です。相方は女の子です、とても良い子です。女の子の芸人も男の芸人も同じように、多くは学生時代や青春になにか鬱憤が溜まり心に病を抱えて芸人を始めるのですがこの子には、そういう暗い部分が見えません。コンビ歴もまだまだ浅く、この子の本質を捉えることは未だ出来てないのですが、心の成熟さは圧倒的にこの子の方が上です。
心が未熟な自分と、心の成熟したこの子のコンビがいつか世間から受け入れられてもらえたらと思うのが、今の思いです。
続く