ミュージカルの公演の配役が発表になった。今回は、昼と夕方の2部公演。Aチーム、Bチームに分かれてダブルキャストで違う人が演じる。


ピンマイクを持てる名前付きの役は、合わせて36名。現在生徒数は、4歳〜18歳まで120名を超えているらしいので、凄い競争率である。受験発表なみの緊張感が子供達に流れる。


先生が「まず、みなさんオーディションよく頑張りました。しかし、役は限られています。私はオーディションだけ見て決めてません。普段のレッスンに対する態度、真剣さを見てます。オーディションは、3割で普段のレッスンを7割と思ってください。


そう言って発表された。


さて、結果を言えばまさかの風の神役だった。名前がついている台詞付きの役である。娘からしてみれば、大抜擢である。私もまさか名前付きの役に選ばれるとは…と驚いてしまった。同時に感動した。


娘は正直ダンスも演技も才能がある方ではない。でも、地味なりにレッスンは真面目にやっていた。


娘は静かに「ママ、やった!!」と喜んでいた。周りを見ると、喜んでいる子もいれば、落ち込んでいる子もいる。ちなみに追いつかれるかもしれないと泣きながら練習するエースは、主役だった。流石である。


最後に先生は、「最初から上手い子はいません。先生もそうでした。毎日、お風呂上がりにストレッチしたり努力しました。今回の発表で悔しい子、嬉しい子いるよね。でも、決まったらやるしかないんです。チーム一丸で頑張ってください。あと、昼と夜公演なので、当然ですが比較されます。仲良くやろうねではなく、負けないぞという気持ちで頑張ってくださいね」と言った。子供たちの競争心に火をつけている。流石やな…。


長女には、「役に選ばれなかった子もいるから、その子の分まで一生懸命がんばるんだよ」と言った。長女は、「うん!!」と言って、ガッツポーズをしていた。