娘のミュージカルの歌のレッスンは、とても興味深い。


歌唱力とは、声量、声質、リズム感しか考えてなかったが、「1番伝えたいメッセージをリズムや音の強弱、感情にのせて歌う」ということだった。


先生は言う。


「ここの歌で何を1番伝えたい気持ちか考えてごらん?歌詞にも出てくるし、歌詞に隠れたメッセージを読み取らないといけないよ」


3年生の娘は、「めっちゃ難しい」と言う。苦手な国語の読解力問題だ。


恋の歌でも、恋の始まりなのか倦怠期なのか、ゴールインなのか、失恋なのかで歌い方違うもんな。


和歌や俳句の授業に近いと思ってしまった。少ない言葉から読み取れみたいな感じがする。


高校時代にカラオケで楽しんだが、この事を知っていればもう少し上手く歌えたのだろうか。


さて、家に帰って歌の復習をしていると、長女は「難しい…」とボヤいていた。伝えたいメッセージ、大事な言葉はどこかと宿題を出されたのだ。


それを聞きながら、普段は何をやっても人より劣る次女が「多分、〇〇じゃない?」と言った。


「なんでそう思うの?」と聞くと「なんとなく」だった。長女は、「その何となくがわからなきゃ意味ないじゃん!!」と怒っていた。


いやいや、多分合っている。さすが感覚だけで生きている次女…。


ただ、物語やアニメにのめり込むのも、妙な想像力も次女の方が高いと親として見ていて思う。人間、ひとつは得意な事があるもんなだな。