長女の長所であるけど欠点でもあるところ。なんでも普通。


勉強も運動も普通。最下位になるのは嫌だというプライドはあるので、ヤバくなったらエンジンをかける。


その努力ができるなら最初からやればいいのにと思うけど、本人のやる気スイッチの問題だからどうしようもない。


長女も当初はミュージカルスクールでそんな感じだった。しかし、真剣にやっている集団とは恐ろしいもので、どんどん下の方になった。


レッスンの時は、真面目に頑張っているのに普通にもなれない。最近になって「これ以上、下の子たちに抜かれたくないから、練習する」と言い出した。


そんな長女を見抜いて旦那が言った。


「普通でいいって思ってたらいつの間にか下の方だからな。みんな上を目指して必死なんだ。トップになりたいという気持ちがなければ、辞めた方がいい」


3年生で随分厳しい事を言うが、的を得ている。


長女は、泣いていた。悔しいんだろう。初めて壁というものにぶち当たっている。


悔し涙を流しながら、先生のレッスン動画を見て振り付けを覚える姿に少しだけ感動している自分がいる。