私の父は、現在、自治会長をしている。さて、今日実家に遊びに行くと父は近所の人と長く話していた。
長いなぁと思っていたら、父の顔色が悪い。なんかあったなと察した。近所のクレームは、こんな内容だった。
①同じ地区に共同墓地がある。(田んぼの中にあるようなお墓)。最近、そのお墓の隣にゴミが置かれるようになった。そのゴミはどんどん増える。ご先祖様のお墓がゴミに囲まれるのは、気分が良くない地元の人。その土地の所有者を調べて、注意した。
②その土地の所有者は、「片付けたるわ!!」と言って綺麗にしたが、コンクリートで自分の敷地を綺麗に整備して「俺の土地はここやで!!」と区切った。
③しかし、個人のお墓の所有地までなぜか拡大しており、そのお墓の主が「俺のご先祖の墓の土地まで侵入されとるんやけど、どういうことや!!」とブチギレて自治会長の父に相談。
④とりあえず、双方の言い分を聞いて、土地の所有がどこまでか調べる必要あり。侵略されたお墓の所有者は「なんなん??あいつ??」で怒り浸透。
ここまでが経緯である。めんどくさそうやなぁ。ゴミを置いた所有者は、お金持ちなのだが地元の人にはかなり評判が悪い。とにかくお金儲けばかり考えている嫌なやつと言われている。
父は、「色々問題ありの人なんだよ。昔は自治会費も横領した疑いがある人でね。地元の政治家と仲良くしてたから、これから値上がりする土地を教えてもらってたくさん買ってたの。地元の人はどこからそんなお金があるのかね??って疑問だったんだけど、自治会費の横領だと思うよ。収支報告書なんて無かったからいい加減だった地元住民も悪いんだけどさ」と父が言った。
正直、めちゃくちゃこれには驚いた。どんな地域でも集めた自治会費って収支報告が当たり前だと思っていたのにやってなかったのか…。どんだけどんぶり勘定やねん…。
ちなみにその横領した自治会長は、10年以上やっていたらしい。誰も自治会長なんてやりたくなくて、その人が積極的にしてくれるので「ラッキー」にしか思わなかったらしい。
横領の疑いがある自治会長は、都会のマンションや市内のビルも持っているらしく、雲隠れしているようだ。
さて、旦那にこの話をすると「そいつが仲良くしていた政治家は知ってるぞ。有名だ。今、ゆめタウンがある土地のほとんどは、その政治家が所有している土地だし、区画整備した時もその政治家の土地だった。これから高く売れると踏んで買ったんだろうなぁ。多分、その政治家から聞いてこれから値上がりする土地を買ってたんだろうな」と教えてもらった。
国会議員の中にも時々、横領や汚いお金で問題になるが、小さな町の議員でも似たようなことはあるものだと思う。むしろ全国に放送されないだけで、小さな地元の政治家の方が汚職に染まりやすいのかも。
ただ、収支報告書を今まで作らなかった地元の人も責任はある。小さな町の端でも住民が無関心だと結局は後でしっぺ返しを喰らうのは地元住民なんだなと思った出来事。