祖母は、お花が好きな人だった。よく庭に出て草むしりやお花の世話をしていた。


子供の頃「花はいいねぇ。花みたいな人生だったらいいねぇ」と言われた。


母も、花は好きで家に花を飾っていた。「花がない人生はつまらないよ。生きた植物が家にあるだけで家は明るくなる」と言っていた。


さて、先日娘と2人で花を植えていた。子供たちが選んだ花だ。


次女が選んだ花は780円と言うなかなか高い苗植え選んだので「え??」と思ったが、これも教育と思い買うことにした。


庭でせっせと植えていると近所の人が「あなたは、お花が大好きなのね。多分、育ったご家庭がお花がいっぱいだったのかしら」と言われた。


正直、10代の頃はお花が好きかと言われれば普通だった。20代の頃も自ら花を飾ったこともない。


でも、歳を重ねると不思議と祖母と母と同じことをしている。私の根っこにあるものだと今になって思う。祖母と母がいるのかもしれない。今度は、私が娘2人に伝えていく番だ。


ちなみに祖父母は、庭が好きだった。外に出ると今は春の花が咲いている。


それを見ながら、祖父母がそこにいるような気になる。記憶と風景は、残るものだな。