義母の共済年金の手続きをしていたら、戸籍謄本に義父は関東州大連市生まれとあった。


関東州大連市とは、満州のことである。ドラマでしか知らない満州だ。


義父は、そこそこ裕福な家の子供だったそうだ。だからこそ、日本へいち早く逃げ延びたと言ってもいい。私の予想では、義父の父親は保険の仕事と言いながら半分はスパイではないかと疑っている。


なぜかと言うと義父が昔「拷問らしき者を見た記憶がある」と言うのだ。保険屋で拷問??と思ったが、当時はスパイもいたそうなのでありえそうかもなと。


しかし、旦那の一族は面白い。浮き沈みが激しいというか、波瀾万丈というか…。そう思うと旦那さんが参謀タイプも先祖から受け継がれている何かなのかなと思う。



さて、話は変わるが義父と義父の妹(旦那のおばさん)は隣同士に住んでいるにも関わらず、めちゃくちゃ仲が悪い。たびたびブログにするが、犬猿の仲だ。


この前、おばさんから電話があり「満洲の時から仲が悪かった」と私に言ってきた。


満州で混乱の時に義父から置き去りにされたそうだ。一歩間違えれば、残留孤児だったが、その時来ていた着物👘が高級だった事、おばさんが教会に逃げれば生きられるかもしれないという機転で助かったらしい。


「子供の頃からあいつには殺されかけている」とおばさんは恨み節を言う。


義父はサイコパス な部分があったが、子供の頃から発揮されていた。実の妹を置き去りというのが怖すぎる。


旦那の一族の歴史を見ると、私の先祖の平凡な素晴らしさを実感する。裕福でもないが、田畑を耕し、淡々と生活してきた御先祖さまに。


お金持ちになろうという向上心もないけど、今ある暮らしを大切に、家族を第一に考えるご先祖様に。


しかし、こんな正反対な一族の嫁に来てしまった私は、時々不安になる。


「あの旦那の一族の墓に入るのか」と。死んだら関係ないかもしれないけど、旦那以外のご先祖様はなかなか個性が強そうだ真顔


毎回、墓参りをしながら「死んだらこのお墓なのか」と少し考えてしまう。