アパートの駐車場の入り口にカエルのオブジェがあるんですね。前は大きな木だったんですけど、大きくなりすぎて車が出る時、左右見えにくいという理由で大家さんがバッサリ切ったんです。

切り株だけになったので、大家さんも殺風景に思ったんでしょう。無事に帰ってきてくださいという縁起を担いでカエルを置いたようです。

100均の安物みたいなんですけど、入り口の両脇にカッコよく並んでるんで、私も教えてもらえるまで「なんか良さそうな置物」と思い込んでました。妙にお地蔵さんのような縁起物感がすごいw

で、1年前くらいから小銭を置く人も現れました笑い泣きますます、縁起物感が出たw

不思議なことにその小銭置く人が増えていって、昨日からキラキラの100円玉が置かれてました。

でも、やはりそういうお金に手をつける人もいないんですね。日本人の倫理観凄いと感心します。

しかし、その倫理観をぶち壊す輩が現れました。なんと、長女ですえーん悪いこととなんとなくわかっての犯行です。

ただ、まだ6歳。嘘が下手。黙っておくことができない。

「ポケットに100円入ってた」って突然言い出したんですよ。ポケット??何それ??

次の瞬間に、カエルの置物が脳裏によぎりました。

「まさかとは思うけど、カエルの置物から取ってきた訳じゃないよね??」

「違う、ポケットに入ってた」

「嘘ついたら泥棒だけど。警察捕まるけど。もし盗んでたらママは、あんたを警察に連れて行くよ。」

「う…」

「お金を取るなんて最低や!!ママはお金を盗む子は大嫌いだけど。それに何より嘘までついて、悪いと思ってたことやろ!!返してきなさい!!」

「ごめんなさい。すぐ返してきます」

長女は、半泣きでカエルの置物に100円を返しに行きました。

6歳でこんな嘘をつける娘にもショックだし、100円の価値をしっかり理解してたんだなと感じました。1円、5円までは見向きもしなかったのに100円はガチャポンができる硬貨だったからのようです。

仕事から帰ってきたモーさんに話すと「嘘が下手なのは6歳児やなぁ。でも、最初にきつく怒って正解だな。もし親に黙って100円取ってたらどんどんそういう癖がつくもんだし。とりあえず、お母さんに黙って100円を財布に入れるということは出来なかったんだな。俺が子供の頃は黙って…」と言いかけた瞬間にヤバイって顔を彼はしたけど。

ちなみに彼は小学生の頃万引きして、親にバレて酷く怒られた過去があるようです。怒られた事より親が泣きながら謝りに行ったことがショックだったようですけど。昔から、モーさんはお母さんには弱いんだろうなぁ。必死に育ててくれたお母さんの存在で彼は今があるんでしょうね。

とりあえず、お金の教育をもう一度ちゃんとしないといかんと思った出来事でした。