娘が絵本のヘンゼルとグレーテルを借りてきた。久しぶり読んだヘンゼルとグレーテル。
すっかり記憶は薄れて内容もあまり覚えてなかったが、始まりは継母から「貧乏でこのまま餓死するから、子供2人を森に置き去りしてこい、小さいから戻って来れない」というスタートだった。
え??こんな話だったっけ??とまず驚く。
で、父親が「そんなこと僕にはできない」と言いながら、継母の言いなりになって捨てる事を実行。
私が腹が立ったのは、継母より実の子なのに嫁に言いなりになる冴えない父親の方だった。
対照的に、ヘンゼルはとてもしっかりしている。妹を守るし機転もきくし、勇気もある。最終手に悪い魔女から抜け出して無事に家についた。
私はこの物語の最大の悪は今まで森の魔女だと思っていたが、ヘンゼルとグレーテルの両親が1番の悪やったんやなと絵本を読みながら思った。
さて、話は変わるけどモーさんは親に置き去りれたことがあるとポロッと私に話した事がある。
いつもの通り、義父が浮気や金遣いが激しく、怒り狂った義母が姉ちゃんだけ連れて出て行った。そして、モーさんは義父の職場に連れて行かれ置き去りにされたらしい。父親も放置だった。もともと子育てもした事ない、家に帰らない父親だったので子供1人残して何かできる訳でもない。
「なんでモーさんだけ置いてかれるの??」と聞くと「それがよくわからない」と言う事だった。
ボンヤリと父親の職場の机が記憶に残ってるとのこと。
「いつもの通り母ちゃん戻ってきたけどな。そう言う事、時々あった。結局、母ちゃんが寝たきりになる直前まで別れる別れないを繰り返した2人だったな」と。
最近、モーさんが両親に対して思うのは憎しみを通り越して受け入れている感じ。母親は好きだったけど父親は嫌いだったモーさんが今では父親を子供のように相手をしている。手のつけられない子供の親のように。
まあ、仕方ないのかもしれない。父親の姿を見ながらしっかりする事を覚えたんだろう。
ヘンゼルとグレーテルを読みながら、旦那の生い立ちを重ねてしまった。