親族の問題児、義父が家を訪ねてきた。
筍をとってきたので、おっそわけ。
義父は、食べ物に関してはこだわりが強く、美味しいものをよく知っている。時々、高級食材を頂いて嬉しいのだが、正直この食へのこだわりが義父の「お金がない」に直結している。
私にふと「今月は苦しかった」と義父がボヤいた。正直、義母の年金と義父の年金、交通事故の示談金として毎月15万のお金が支給されるのに、なぜやりくりが出来ないのか不思議…。義母の入院費も介護保険で補助が出るのでがオムツ代を入れても実質8万〜10万というところだ。
そこで、少し踏み込んで私は義父に聞いてみることにした。
「毎月どのくらいのお金を生活費で使うんですか??」と。
義父は、1ヶ月30万でやりくりしていると答えた。もちろん義母の入院費を含めず自分だけの生活費だけで…。
30万…、思ったより余裕のある生活してるな…。本人は弁護士が色々言ってきて使うお金が減ったとボヤいているがなぜこれで足りないんだろう。
「すいませんが、何に使ってるんですか??30万あれば家のローンもないはずだし、光熱費だって少ないし…、食費ですか??」
義父は、食費に20万と平然と答えた。しかも「お酒代含めたらそのくらいなるだろう」と当然のように…。
いやいや、どこのセレブやねん。食費と酒代で20万使う家なんて普通のサラリーマン世帯におらん…
我慢できずに言っちゃったよ。

「お義父さん、さすがに20万は多すぎだよ。うちの食費だって多い月でもお酒代含めて5万〜6万くらいだし…。1人で食費20万って、外食ばっかりってこと??」
「そんなわけないだろう。色々息子や弁護士に無駄遣いするなと釘を刺されてるし、行く回数は減ってる。でも、老い先短い老人の楽しみは食うことくらいだ。俺はお金を残さずに死ぬからな」
と少し不機嫌になってしまったので、その後は突っ込まなかったけどね。
だいたい、義父の遺産なんてこれっぽっちも期待してない。もともとそんなお金持ちじゃないし、問題はそれで生活が足りなくてブーブー文句を言うことだ。
ちなみに「今年はお祝いとか付き合いのお金もあったから、計算したら別で100万使ってた。ただ、これは弁護士から使っていい金だと言われてるからな」とビビったのか私に弁明してきた。
お祝い金ってなんだよ…。それで100万はいかないだろ…。孫全員、今年は入学祝いや卒業祝いもない。お歳暮だって、そんなに付き合いがないし、親戚からも嫌われているから家にみんな来ないじゃん…。
どこまでもお金を使いまくっている義父。人は簡単には変われないのだなと感じた。
昔からお金を貯めず、嫁の貯金を使ったり、借金したりで家族を困らせてきた男は80過ぎても金銭感覚は直ることはない。
筍をもらってなんだが、もう少し食費を削らないと永遠に義父の生活は苦しいかもしれないね。