義父の男としての器の小ささにため息がでる。というか本当は気が小さいのに大きく見せているのが痛々しい。
冷静に見て、義父は本当にダメ男。
モーさんは10代の時から「こいつはダメだな」と自分の父親に見切りをつけていたそうだ。
不思議なものでダメ親父の子供はしっかりするもの。モーさんは、母親の苦労も間近で見ていたので自立心も早かったんだと思う。
時々、義父は男の変なプライドなのか「あいつより俺が幸せに生きている。女にモテたのも俺だ」と私に話してくる。
幸せの基準なんてわからないのに、なんで自分が幸せだと思えるんだろう。プラス思考で結構だが比べるもんでもなかろうに…。
その言葉を聞くたびに男の負け惜しみを感じる。当然、息子はそんな義父を相手にせず、無視。それがまた義父からすればイライラするらしい。
「何を考えてんだ、あいつは」
「俺なんて早く死ねって思ってるんだろうな」
「お前もあんな男とよく結婚したな」
と電話口でよく義父は私に言う。最近、誰も相手にされなくなったのか、私に対しての愚痴がパワーアップしているので迷惑している。
たまに旦那に話す。
「たまには父親と話しておいで。寂しいんだよ。もう老い先短いんだし。」
しかし、旦那は私の方が悪いと言う。「毅然とした態度を取らないから親父につけこまれるんだ。あれがあいつの常套手段だ。お前は、親父に構いすぎる。損するのはお前だぞ」と。
旦那から見れば、本当は私が義父を苦手にも関わらず良い顔する八方美人に見えるんだろう。
でもさ、義理の両親に八方美人しない嫁がどこにいるよ。ほとんどの嫁が気を使ってるの!!
余談だが、娘2人の七五三と1歳のお祝いを義父に前から誘っていたが、結局「旅行行くから無理。おれ忙しいから」と昨日断られた。
孫より旅行かよと思ったが、正直来てくれなくてホッとした。
モーさんは最初から私が義父を誘うのが間違いという。今まで自分の子供の行事すら参加してない男が孫のためにお金と時間を割くわけがないと。
でもさ、来たくなかったらなんで最初から断らないのよ。私1ヶ月も前から「どうします??」って聞いてたのに

断りづらかったのかギリギリで返事するあたりも気の小さい男。
最近は、怒りを通り越して本当にアホなんだと同情の気持ちの方が強い。
義母は「可愛く見えた時もあった。それが大きな間違いだった」と話てくれたことがある。
そもそもここまで義父がダメンズになったのも義母が原因と思う時があった。
義母は、公務員ですでに義父より稼いでいたらしいので、お金の面で離婚できないわけではなかった。
実際、何回も離婚届を義父に渡したらしい。その度に義父は家出して逃げたそうだ。
「お前と別れたら俺の生活はどうなるんだ!!」と。
逆だろ、普通…。恥ずかしげもなく義母の稼ぎをあてにしている所が清々しいほどだ。しかし、義母はその度に「私と別れたら、彼はどうやって生きていくのかな。」と思ったらしい。
どこまでもお人好しな義母…。別れた夫の生活心配する嫁なんていませんぜ…。大の男が嫁の稼ぎがないと生きていけない時点で間違っていることに義母は早く気がついて欲しかった

この状態は、今も続いており「嫁が死んだら俺は生きていけない。2人分の年金がないと、食っていけない」と言う。
植物人間になってもまだ義父を支える義母。ギネス級の支える女だ。