旦那さんは、前妻との子供が3人います。
全員男の子で、すでに2人は成人してます。
そして、家庭裁判所の契約では、今月で三男の養育費が終わります。
私たちの結婚生活は、養育費が大きな基準になって物事を進めてきました。
長男の養育費が終わった時に結婚、次男が終わった時点で子作り開始など。
旦那さんは、私には子供の話をほとんどしなかったけど、心のどこかで前妻の子供との区切りをしてから私との結婚生活を真剣に考えていたように思えます。
「俺はその場しのぎ」とカッコつけてますが、性格的に几帳面なA型男なので案外計画的な男なのです

ほとんど子供の話を遠慮して話さない旦那さんですが、それでもよく聞くのは長男の話。
浪人した話や初めて車を買いにきた話、大学へ合格した事など、嬉しそうに話します。
やはり始めの子は特別なのだなと思います。
若い時の子供で、仕事で一杯一杯で心に余裕もなく、厳しく躾もしていたせいか長男が旦那に1番懐いてなかったようですけど。
旦那の話を聞いていくうちに、「長男の事がだいぶ後悔してるんやな」と感じます。
次男は、旦那に似ていて要領が良く、三男は正直よくわからないそうです。
三男は小さい頃に離婚してしまったので思い出が少ないみたいなんですよね。
やはり、父親って子供と関わった時間が父親にさせるのだなと旦那の話を聞くと痛感します。
「俺を怖がってる」と言いながらも、長男が1番気にかけてるしね。私は少々三男が気の毒になりますけど。
さて、先月、前妻のお父様が亡くなりました。旦那さんは、香典を渡しに久しぶりに元嫁の実家へ行ったそうです。
「前の嫁と離婚してから、俺はお金を送るだけだったからな。息子たちも大きくなったら、俺に会いたがらなかったし。義父には息子たちの父親代わりになってくれて、申し訳ない気持ちだ」とボソッと漏らしていました。
父親を最期までやれなかった後悔が旦那にはずっとあって、多分これからも背負っていく旦那の後悔なんでしょう。
歳を取り、旦那も丸くなり、子供に過度の期待もしなくなり
、「元気でスクスク育てばそれで良い」とすでに娘は孫感覚の旦那。

少々、甘すぎる父親なのは否めませんが、前の子供たちに出来なかった事を娘にはしてあげたいようです。
今度は、手を出しすぎる父親ではなく見守る父親になろうと。
子供を産むと、「見守る難しさ」を痛感します。
こうなって欲しいと親は願うし、悪い事ではないけど、子供が重荷になってはいけない。
その子の人生で私の人生ではない。
わかってた筈なのに、娘が産まれたら変に期待しちゃうんですよね

旦那さんと違って私はまだまだ人生経験が足りないようです

養育費がとりあえず終わって私はホッとしてますが、子供との繋がりが消えるわけではない。
別れても、旦那さんの子供である事には変わりがないし、娘には「あなたにはお兄ちゃんがいるんだよ」と早い段階で話す予定です。
娘は4番目の子供として、今度は最期まで父親の役割を果たすと覚悟を持って娘に接する旦那の姿は母親の私より子煩悩です。
最近、世間では間違った事をしたら、人格すべてを批判する風潮ですが、人生は長いです。
そこから、何を学び、次に活かしていくか…、それが出来る人間は人生を変える事ができると私は思っています。