旦那のおばさんが「福岡から、洋服屋さんかうちに来ている。今、我が家で展示会してるから来い」と言われた。

家で!?展示会!?

疑心暗鬼のまま(断れないので)、娘を連れて行くと、本当に洋服屋さんが来てた。

部屋には、洋服が並び女性スタッフが2人ほど来ている。

服の値段を見るとどんなに安くても2.3万はする。

「あんた誕生日やろ!?礼服作ってやろうと思うけど持ってるか?」と聞かれたが、両親から買ってもらった礼服を持っているので遠慮すると、「とりあえず気に入った服を着てみて」と言われる。

「私、こんな高い服買えませんよ…」と言うと「もとからあんたに払えるなんて思ってない。誕生日だから、好きなのを選べ」と言われ困惑。

この中からって…、確かに良い生地だし高級そうだけど、明らかに年齢層が高い服だ。まだ、私に似合うレベルじゃない。

でも、嫌とも言えない。

「早く選べ」と言われたので「これなら着れそうかな」と思って1着手に取ると即座に「そうか、なら試着せい」と言われた。

そこからは、早い。

おばさんとスタッフ2名に囲まれて、「これは似合う」「この服も着ろ」と言われるがままだった。

結局2着ほど買ったが、値段を聞いてビックリ。

10万超えとる…。

なんでこんな高額商品を誕生日に買ってくれるんだろうか…。

商品よりそっちに頭がいってしまう。

旦那に話すと「そりゃあ、独身でおばさんも今年で70だから、いざとなったらお前が面倒よろしくねってことやろ」と平然と言われた。

それは、結婚した時から、わかっていることなんだけどそれでも10万の服私に買うかな…。

「っていうかあの人何者なの??他にも家に何人か洋服見に来てたけど」と話すと、

「おばちゃんの顧客だよ。前に言ったやん。宝石とか洋服とか自分の気に入った商品を売る仕事を昔からしてるの。心配しなくても、俺に金が無いことはわかってるからお前に高いものなんか売らないよ」と言われた。

それでも、怖い。

こんな怖い誕生日プレゼント初めてだ。