旅行3日目。


天気は雨の予報でしたが、ホテルを出た時には霧雨程度。

早朝7時には、すでに徳島行きの高速バスに乗車です。

神戸三宮からわずか1時間半ほどで、四国徳島に上陸。


心配していた雨ですが・・・。

バスを降りた直後に、予報的中。雲も低くなってきて本降りとなりました。

こんなお天気ですが、大塚国際美術館に行く前に時間があったので、ちょっと寄り道です。



NPO法人 【花見山・心の手紙館


この場所を知ったのは2年前。TBS朝の情報番組(朝チャン)でした。

その時はちょうど四国の旅行から戻ってきた時で、いつか行ってみたいと思いました。

念願叶っての訪問。鳴門公園から路線バスに乗って10分足らずでバス停到着。(八木の鼻)




春になると、山に続く道の両側に咲く“しだれ桜”が350本。

来訪者を迎えてくれます。ここから建物を目指して歩きます。

帰りの高速バスからも、花見山の様子が見えて、きれいでした。




途中から結構、坂がきつくなってくるのですが、

ゆっくりした速度で歩いていけば大丈夫です。とはいっても雨が・・・。

傘をさしての写真撮影は意外と大変でした。




これほどの数のしだれ桜を見たことがありません。

雨が降っていても美しものは美しいです。

うぐいすが鳴いていました。風情があって本当に素敵な場所です。

まさしく癒しの空間。桜のほかにもツツジや紅葉など多数。四季を通して楽しめます。


風にゆらゆらと美しい しだれ桜



正面に見える建物が【花見山・心の手紙館】。


坂がきつくてもゆっくり行けば大丈夫


NPO法人【花見山 心の手紙館】にようやく到着。

超スローペースで歩いて来ても10分ほどでしょうか。


ここはかつて、外交官の住居として使われていました。

エフェドリンを発見した長井長義 (ながいながよし)氏(奥様はドイツの方)のご長男が

晩年ここで暮らしたそうです。ご長男は勝海舟のお孫さんとご結婚されていたというので

ビックリです。ドイツから取り寄せた建材もあって、素敵な洋館です。入館料無料。

理事の中野シゲ子さんが、説明して下さいました。






晴れていれば、窓の向こうに淡路島や大鳴門橋が見えるそう。

見晴らしのいい高台は、とても静かで落ち着けます。

1階は休憩所、2階で手紙のサービスが受けられます。

スタッフの方は皆さん、とても親切でした。


相変わらず雨が降っていて、帰りにわざわざご厚意で下まで送っていただきました。

その節はありがとうございました。




今回の目的。

未来の自分あてに手紙を出すことです。

手紙の相手は誰でもOKですが、送り先は日本国内に限ります。

私は1年後の自分へ2枚ほど書きました。


ネットでもこのサービスを利用できますが、

出来るならこの場所へ来て手紙が書きたいと思いました。外を眺めながら・・・。

手紙は書き直しできるように、鉛筆で書いていきます。最大便箋5枚まで可能。

便箋と封筒は用意されており、自分で封をした後、希望の年数後、

こちらの方が郵送してくれます。ちなみに1-3年後の投函は、利用料1500円です。




このNPO法人を立ち上げたのは、地元で不動産業を営む渡辺浩幸さん。

東日本大震災発生後、三か月たった時に宮城県の被災地へ。

その時活動しているボランティアさんを見て、人とのつながりは大切だと感じ、

2013年3月3日にこの場所で今のサービスを開始しました。


昔小学校などの卒業記念でタイムカプセルの中に手紙を・・・というのが

ありましたが、これだと開封してもなかなか本人に届けるのは難しい。

住むところも変わっているでしょうし。


【花見山 心の手紙館】の活動は、身近な人への感謝の気持ちなどを

手紙で伝える素敵なサービスだと思います。詳細はHP でご確認下さい。

開館時間も季節によって変わります。


1年後に届く手紙・・・。

受け取った自分はその時、どのような感情を抱くのか・・・。


未来の自分へ宛てた手紙が届くのは来年4月。