神戸市立王子動物園 内には、

昭和38年に移築された異人館があります。


旧ハンター住宅


ちょうど内部見学が可能な時期でしたので、

玄関先でスリッパに履き替えて、中を拝見することにしました。




1889年(明治22年)頃建てられ、

1907年頃にイギリスの実業家、エドワード・ハズレット・ハンター氏が購入。


当時は神戸市中央区北野町にあり、ハンター氏死去(1917年)の後、

所有者が何度か変わり、料理旅館だった時、解体の危機に見舞われたそうです。

しかし神戸市に寄贈され、今の場所に移築されました。壊されなくて本当に良かった〜。

その後、昭和41年(1966年)6月11日、国の重要文化財に指定され、現在に至っています。



ハンターご夫妻の写真。

ハンター氏は、大阪の薬種問屋;平野常助の娘であった愛子さんと結婚。

ご長男は生後間もなく亡くなっていますが、弟たちや妹が誕生しています。

ハンター氏は、息子名義で大阪鉄工所を創設後、のちに日立造船へと発展。

様々な分野で活躍され、明治42年(1909年)には、勲五等双光旭日章が贈られました。




ここでお食事をされていたのでしょうか?

暖炉(マントルピース)の隣にはピアノ。演奏を聴きながら・・・。優雅ですねぇ。

現存している異人館の中では、この旧ハンター邸は最大級規模の建物だそうです。

秋には、ティーパーティが開催されることもあり、こんなところでお茶出来るなんて最高。

私も参加してみたいです。




明治に建てられ、今まで大切に保全されているので、見た目は年数を感じさせません。

阪神淡路大震災でダメージを受けた煙突などは、修復、補修工事をされたそうです。

歩くと床が心もとないのですが、おしゃれな雰囲気がとても素敵です。




この廊下の感じ、ステンドグラス・・・。

2階の窓から眺める桜も最高です。観覧車も桜の向こうに見えました。


旧ハンター住宅をあとにして、桜に囲まれながら散策。





途中、カピバラに出逢って、“なんか御用ですか?”って

言われたような気がしました。あのまなざしが・・・。




入口の看板、王子動物園のアルファベットのオーの中にはジャイアントパンダ。





コアラにパンダ、フラミンゴとカピバラ。動物を観察したのは、たったこれだけ。

近くに住んでいたら、年間パスポートを購入したいくらい、この動物園が好きになりました。


次回はもっとゆっくり滞在して、

神戸市立王子動物園の魅力を味わいたいと思います。

楽しかったです。