【大塚国際美術館
】
以前、テレビでその存在を知ってから、いつかは行ってみたいと思っていました。
今回、念願叶っての訪問です。実は日帰りバスツアーを申し込むも、定員不足で催行中止。
というわけで、何が何でも絶対行く!と決めて、一人催行実施。
ここが始発の神姫バス三ノ宮バスターミナル.。列車の高架下にあります。
7時15分発の徳島行きに乗車。8時33分に鳴門公園口に渋滞もなくスムーズに到着。
バス停から大塚国際美術館エントランスまで、徒歩約25分ほど。
前回のブログ で立ち寄った【渦の道】。その職員の方が遊歩道がおすすめですよ~、
とおっしゃるので、美術館へはそちらの道を行くことにしました。
朝まだ早いので展望台には誰もいません。
はるか向こうに見える建物が、大塚国際美術館。
こちらが遊歩道・・・。というより、険しい山道!?段差激しい階段と急な坂道。
私なら、はっきり言ってお薦めしません。下手をしたら、転落します!
いやぁ、地元の方との感覚にギャップを感じました。
途中から車道の横の歩道に出られて良かった。
ゆっくり歩いて、ようやく大塚国際美術館に到着です。
世界の国旗が風になびいています。9時半オープン。
大塚国際美術館の向かいには、
大塚製薬の保養施設、大塚潮騒荘があります。立派な御殿です。
入場券購入方法は3つ。コンビニの割引特典で事前購入。
あとは当日自動発券機で購入(現金のみ)か、対面式の窓口で購入。(カードもOK)
私はこちらの入場券が欲しかったので、窓口で購入しました。
正面玄関から、この長いエスカレーターで上っていきます。
こんなところでも、せわしなく歩いていく方がいて、危険ですよねぇ~。
あの女性がもし、よろめいたら私が〜。
ここが地下3階です。
館内は、地下3階、地上2階で構成されています。
まず目を引くのが、こちらのシスティーナ礼拝堂です。
あまりの美しさに、もう感動!バチカンと同じ原寸大で再現されています。
天井の絵も、もちろん陶板。微妙な角度まで再現されています。
大塚国際美術館は、世界で初めて、陶板に原寸大名画を復元。
陶板名画は2000年以上もその色があせることなく、人々の目を楽しませてくれます。
その数現在1074作品。1枚約15秒で鑑賞すると、1分で4枚。1時間で240枚。
ゆっくり鑑賞するには、1日では時間が足りません。
一人で鑑賞していても、至る所でガイドさんの説明が耳に入ってきます。
何気なく聞いていたら、興味深いお話しに展開して・・・。この写真の真ん中部分にご注目。
ミケランジェロ作【アダムの創造】。
映画E.T.のモデルとなった絵が天井にありました。
あの有名なシーンは、この絵画からヒントを得たんですね。
私が一番好きだったのは、スクロヴェーニ礼拝堂。
青が基調で、室内は宗教音楽が流れて、空気もひんやり。雰囲気あります。
椅子もあるので、ずっと長居してしまいました。とにかくこういう空間は落ち着きます。
本場に行ったことはないけれど、まるで現地にいるかのよう。
午後から団体御一行様が頻繁に訪れて、ガイドさんの説明に私も参加。
一日何度も、館内スタッフによる、ガイドツアー(無料)が開催されています。
それに参加するもよし、音声ガイドをヘッドフォンで聞くもよし。お好きな鑑賞方法で。
私はとりあえず全作品制覇のため、床につけられた矢印通りに進行しました。
作品の多さに驚き、そして完成度の素晴らしさに、毎回感動。
これが陶板に描かれたものとは、言われなければわかりません。
作品の撮影はもちろん、触ってもOKなんです。確かに陶器の感触でした。
なにしろ、本物の絵をコピーして、その原画を陶板に焼き付けているので、
遠目で見る限り、なんの違和感もありません。大作は継ぎ目があるのは仕方ない。
外国からの観光客も数多く、まるで海外にいるようでした。

ここでは原寸大の名画が楽しめるので、
あまりの大きさに、首がいたくなる傑作も数多く展示されています。
時折、ヨーロッパで本物を鑑賞された方に遭遇しました。
“こんなに間近で、見られなかったよね、”という声。
このルーベンスの絵。左右の裏側にも絵が描かれており、見ることができます。
まさにフランダースの犬。ネロの世界です。
一つの美術館で世界各国の名画を堪能。
海外旅行に行けなくても、徳島・鳴門で最高の芸術鑑賞が出来るなんて
私は幸せ者だわ〜と、思いました。
このレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画。“最後の晩餐”、修復前と修復後。(上・下)
部屋に入ると、左右に作品が展示されています。お土産のパッケージにもなっていました。
個人的には、修復前の絵が好きです。
お腹も空いてきたので、11時に早めのランチにしました。
こちらはテラス席もある地下2階の、“カフェ・ド・ジヴェルーニ”。
鯛の炙り丼を注文しました。 生わかめがご飯の上にたっぷり。
お味噌汁に入れちゃいました。鯛の身がぷりぷり。レンコンのお惣菜も昆布も、
どれもとても美味しかったです。ごちそうさまでした。
このレストランの向こうにある中庭には、モネの大睡蓮。
テラスはこんな感じです。
こちらは、睡蓮の苗。順調にいけば5月頃には花が咲くそうです。
職員の方々、大切に栽培されていました。
お腹も満たされたので、絵画鑑賞再開です。美術館、かなりの距離を歩きます。
ホテルに戻り万歩計を確認したら、この日は2万6千歩も歩いていました。
ゴッホのひまわりもここでは、思う存分で楽しめます。
ブログには有名なものばかりをピックアップしていますが、展示作品のほとんどは、
初めて見る作品ばかり。絵画に詳しくなくても心は満たされ感動の嵐です。
ムンクの叫び。
モナリザもクリムトの接吻も、ピカソの絵も、
何度でも見て、触れて、鑑賞できるのは、大塚国際美術館だけです。
最初、全作品を写真に撮ろうとしましたが、早々と断念。
作品名も後で見たらわからず状態です。キリストさま〜、すみません。
お土産はこちら。
フェルメールの缶に入ったチョコレート。メーカーはモロゾフです。
そうそう、この格好をして記念撮影できるスポットありました。
最後の晩餐(修復前、後)の絵がパッケージの神戸風月堂のゴーフル。
ムンクの叫びのキャンディー。そして淡路サービスエリアで買った徳島のお菓子。
帰りは美術館前から出ている、便利な岸和田観光バスに乗車。
岸和田観光バスのチケット予約は楽天トラベルからです。
1日1往復で、14時55分出発。
帰りの神戸大阪方面へは、この方法がベスト。
途中、淡路サービスエリアに立ち寄ってくれるので(約30分)、
トイレ休憩、お土産選びが出来てうれしいです。
遅れないように少し早めに玄関へ行きました。
朝のオープンとともに入館し、美術館は約5時間の滞在。
さっとでしたが、すべての作品を鑑賞しました。
行く前は遠くて大丈夫かしら?と不安に思っていましたが、
なんとかたどり着けましたし、今度はすんなり行けそうな気がします。
岸和田観光バスさんが、この路線を続けてくれる限り、帰りは安心。
次回は好きな作品をじっくり鑑賞したいです。
また絶対に戻ってきます。
本当に楽しく充実したひと時でした。