梅子の台詞『醜くて汚いものを否定し続けるだけじゃなくて、飲み込んで自分の血肉にする時がきっと来るよ』の私的考察

青春のアフター、めっちゃよかった…。
梅子がとても印象深かった。
彼女の台詞について個人的考察をしてみたよ。吐き出さないと辛くて息ができない。

まず、台詞を考察するにあたり、その台詞を言った人物について再確認。
さくらちゃんと出会ったとき、梅子は自ら20歳だとまことくんに伝えていたので、カバー裏年表と照らし合わせるとこんな感じ。

2004年 春
梅子20歳(さくらと出会う)

でもって、さくらちゃんとバリ島で入れ替わるタイムスリップだけど、作中のどこかふっきれた梅子の雰囲気から察するに、おそらくまことくんと別れた後だと推察。年表では2007年に別れたとあるので、梅子の年齢は

2007年 夏
梅子23歳(まことと別れる)

この時点で16歳のさくらちゃんと入れ替りだとすると、年齢的に無理がある気がする。

そこで、年表を再確認。
以下の記述を発見したよ。

2032年 冬
さくらは梅子として鳥羽の大学時代へ飛ぶ

ふむふむ。
この年表を前提に考察すると、
『さくらちゃんが出会った梅子は20歳ではなく17歳』ってことになる。
(10ヵ月くらいまことくんとはバリ島で過ごしている描写があるし、最終話時点でのさくらちゃんは17歳くらいと推察。)
年表を整理すると、

2032年 冬
さくら17歳(まことに失恋)

2003年 夏
梅子17歳 (まことと出会う)
2004年 春
梅子17歳(さくらと出会う)
2007年 夏
梅子20歳(まことと別れる)

20歳でタイムスリップならぎりぎり入れ替りも可能かな。23歳よりは見た目に無理がないだろうし。

さて、いよいよ本題。
テーマの台詞を考察していくよ。
長くなってしまってごめんね!

さっきの年表のおさらいになるけど、あの台詞を言った梅子は17歳。
つまり、最終話で洋服をとりに戻ったさくらちゃんが、そのまま2003年にとんで梅子になったってことになる。
つまり、失恋直後に大学生のまことくんと出会い直したってことだ。

やりようによっては、まことくんと結ばれることだってできる時点。
でもそれは、まるでゲームのバグ技だ。
結末を知っているさくらちゃんには
当然、うしろめたい気持ちがあっただろう。

でも、それでもさ。
失恋直後なんだよね。
大好きな人が目の前に、
なにも知らない顔してもう一度現れたらさ、
あなたなら、どんな、気持ちになる?

梅子が言った
『醜くて汚いものを否定し続けるだけじゃなくて、飲み込んで自分の血肉にする時がきっと来るよ』
の台詞を解釈してみよう。

⚫️醜くて汚いもの
恋に破れ、そして今尚まことくんに縋っている自分自身のことと推察。
処女を捧げた直後の失恋。
まるで、自分が汚されたような、そんな大きな悲しみがあるのでは。
また、そんな状況なのにまだまことくんを諦められない自分を醜いと思っているのかな、と。(辛すぎて涙が出てきた…。)

⚫️否定し続けるだけじゃなくて、飲み込んで自分の血肉にする時がきっとくるよ
この時点では梅子は梅子になりたてであり、失恋した自分を否定し続けてる最中なのではないだろうか。
しかし、梅子はいつか自分が未来に飛んで、まことくんを蹴飛ばして青春の後始末をする場面を見ている。
おそらくこの台詞はさくらちゃんへ向けたものでもあり、梅子となった自分自身にも向けたものなのではないだろうか。

さくらちゃんと出会った3年後。
梅子はまことくんと別れたことになっている。3年という年月をかけてようやく自分を否定するのを止めることができた梅子は、おそらくこの時代のまことくんには何も告げることなくタイムスリップするのだろう。

自分に大きな傷を残したのは、
本当に愛していたのは、32歳のまこと。
青春の後始末は彼とでなくては終わらない。

そう考えると青春のアフターってタイトルはさくら(梅子)のテーマだったのかな、って気がする。
青春を過ごすことなく凍結された一人の少女が、長い長い回り道をして、正規ルートに戻るための後始末。


みんなが傷を負う話だったけど、
ハッピーエンドではないかもしれないけど、
それでもこの物語の続きがあるなら
みんなそれなりに幸せになってくれているんじゃないかなあ。

そんなことを思いながら、考察してみたよ。
いやあ思ってること書くとすっきりするね。
呼吸楽になってきたかも。
緑のルーペ先生のお話は今回が初めてだったんだけど、他のも読んでみたいなあ。

長い考察になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。