「流れる星は生きている」藤原てい | いつかどこかで

いつかどこかで

いつかの私へ。いつかのあなたへ。

雫のきままなひとりごとです。

私が中学生の時、共立講堂に、藤原ていさんが、自著の「流れる星は生きている」の公演に来て下さった事がありました。父兄もたくさん聴きに来ました。

とても穏やかな声でお話しが始まると、私はなんと、すぅ〜っと眠ってしまい、目が覚めると公演は終わっていました。後からクラスメイトや母から、ていさんの口から直接語られる当時のお話は壮絶で、涙無しには聴けなかったと聞きました。

何故あの時、爆睡してしまったのかと今でも後悔しています。藤原ていさんのお顔だけは覚えています。




先日その時のことをふいに思い出し、文庫を購入し昨日から読んでいます。



少し読んでは、当時の世界情勢などを調べないと知らない事が多くて、なかなか読み進めません。今まで関心を持たず知ろうとしなかった事を恥ずかしく思います。

昨日は8月6日。広島に原爆が投下された日でした。ていさんのお話は昭20年8月9日から始まります。今はそれから77年後の8月です。

世界ではロシアとウクライナの悲惨な戦争が現在も続いており、本を読んでいると、自国の情報を信じる市井の人たちが血の涙を流している状況が77前と何ら変わりない事に人間の愚かさを突き付けられらる思いです。

地球上で一番愚かなの生き物は人間です。
そしてそれに気づいていない事が最大の悲劇です。